登山で”単焦点”1本なら「50mmマクロ」がおすすめ!作例とともに理由を紹介します

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風景写真ではポートレートなどに比べ、被写体と自分の位置を大きく変えることが難しいためズームレンズがよく使われます。

実際、登山にレンズ1本なら「24-105mm」ズームレンズがオススメだと思っていて、以前紹介記事も書いています。

一方、画角面での制限はあるものの画質や明るさなど他のメリットが出てくる単焦点レンズ。単焦点レンズ1本勝負というのも夢があって惹かれるところ。

私自身山で色々なレンズを使ってきて、登山で単焦点レンズ1本なら「50mmマクロ」をおすすめしたいのでその理由を作例とともにご紹介します。

結論から言いますと、「コンパクト」で「寄れて」「画質と画角がGood!」なレンズです。

 

 

50mmマクロで登山中にこんな写真が撮れる

50mmマクロレンズをつけて白山や五竜岳、鳥海山に登った時の写真です。

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絞り開放でボケを活かして人を撮ることもできますし、少し絞って風景を撮るのにも使えます。また山で足元に咲く高山植物に寄った撮影もできるのが魅力。

 

50mmマクロレンズとは

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一言で言えば、「寄れる(近づける)50mm単焦点レンズ」。

一般的に50mmの単焦点標準レンズの場合、最短撮影距離が約0.5mで、撮影倍率は0.15倍程度。「撮影倍率」というのは被写体の実際の大きさと撮像面上に写る大きさの比率ですが、多くのマクロレンズは最大撮影倍率が「1倍」

そのため、普通の50mm単焦点レンズに比べて6倍以上大きく写せるところまで寄れるということですね。

よく誤解されますが、マクロレンズでも風景やボケを活かしたポートレートも撮れるので幅広い使い方ができます

参考までに各種レンズの最短撮影距離と最大撮影倍率を以下に記します。

一般的な50mm単焦点

【FE 50mm F1.8】

最短撮影距離 : 0.45m
最大撮影倍率 : 0.14倍

【Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA】

最短撮影距離 : 0.5m
最大撮影倍率 : 0.14倍

50mmマクロ

【EF 50mm F2.5 コンパクトマクロ】

最短撮影距離 : 0.23m
最大撮影倍率 : 0.5倍

【FE 50mm F2.8 Macro】

最短撮影距離 : 0.16m
最大撮影倍率 : 1倍

 

 

おすすめポイント1:50mmという画角は応用が利き・画質も良い

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いわゆる標準の画角。なんだかんだ言ってやっぱり一番応用が効く画角だと思います。

風景を印象的に切り抜きやすいですし、広角に比べてボケやすいので単焦点レンズを使っている感があります。

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私が使用しているEF50mm F2.5 コンパクトマクロは1987年発売という古いレンズ(現在は販売終了)ですが絞って撮影すると遠景までしっかり解像して風景撮影もバッチリ。 

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EF24-105mm F4L IS USMを気に入って山では一番使っていますが、ハッとする写りをしてくれるのは実はEF50mm F2.5 コンパクトマクロの方が多いので、よく持ち出しています。

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焦点距離に関しては35mmと比較されることもありますが、ある程度印象に残った場面を切り抜くのが50mm。人を入れながら周りの状況をもう少し説明したい場合に35mmを使うというのが私の感覚です。
私は50mm派ですが、35mmが好きな方はEOS RやRPとともにRF35mm F1.8 MACRO IS STMも選択肢の一つになります。

 

おすすめポイント2:寄れるので小さな花を大きく写せる

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山では花や高山植物など近くのものを撮りたくなる場面が意外と多くあります。

最近ソニーα7IIIに合わせて購入したSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAは解像感が良くて山でも使えそうだなと思っているのですが、小さい花をアップで撮るのはちょっと難しい。

やはり山に持っていくなら最大撮影倍率の大きいレンズがおすすめ。

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ズミの木全体を入れた撮影と花のアップどちらも可能
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花に寄ってみると新たな発見も

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森を歩くと苔や地衣類なども魅力的な被写体。山では遠くの景色ももちろんいいのですが、特に天気があまりよくない日は足元に目を向けると新たな発見があります。

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Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAのように普通の単焦点レンズだと最短焦点距離が長いため、イスに座ったままテーブルの料理を撮るのはちょっと厳しいんですよね(ピントが合わない)。下山後の食事やカフェでの写真にもマクロレンズはとても使いやすいですね。

 

おすすめポイント3:コンパクト

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山での汎用性を考えるとズームレンズが間違いなく、私は24-105mmズームレンズを一押ししています。

・・・が、唯一の弱点はレンズが大きいこと。

レンズの重さもですが、何よりも気になるのはボディとのバランスで、どうしてもフロントヘビーになります。

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レンズとボディの重量バランスも大事

これはAPS-Cカメラでもマイクロフォーサーズでも同じことで、個人的にはボディやレンズそれぞれのサイズと重さも大事ですが、両者のバランスはもっと大切だと思っています。

キャプチャーにつけるにせよタスキ掛けするにせよ登山をしながら撮影するのにレンズが小さいに越したことはありません。レンズが長い(大きい)と周囲にぶつけるリスクもありますからね。そのため、機動力を求められる場面では50mmマクロをつけることが多いです。日帰りのスピードハイクなどせっかくザックが軽いのに大きなレンズをつけたカメラは邪魔なので、そんな時の単焦点レンズ。それならコンデジやスマホでいいでしょ、、という話もありますが、せっかくフルサイズセンサー積んだカメラ持っているので、それをフル活用したいんです。

 

 

デメリットはないの?

ここまでいいことばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。

大きく3つでしょうか。

  1. 単焦点なので画角が限られる
  2. オートフォーカスが遅い
  3. F値がそこまで小さくないのでポートレートで物足りないことがある

マクロレンズ全般に言えることですが、オートフォーカスは決して早くありません。私が使っているEF 50mm F2.5 コンパクトマクロに関してはAF劇遅な上に、AF のたびに「ジーー、ジーーー」とめちゃくちゃうるさい、いわゆるジーコレンズ。

ただ、登山で使うのに画角以外はあまり気にならないのではないかと思います。

画角不足に関してはパノラマ撮影で対応することもあります。遠景であればLightroomでポチッとするだけで結構いい感じにパノラマ合成できます。

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50mmで撮影した写真2枚をパノラマ合成

また、どうしても広角で撮りたい!という時のために24mm単焦点レンズを持っていくこともあります。・・・が、色々試した結果、やっぱり50mmマクロでいいなと落ち着きました。あと、最近はスマホの画質もいいですからね。iPhone 11の超広角とかかなり使えるなぁと思っています。

 

まとめ

登山で使う単焦点レンズに「50mmマクロ」をおすすめしました。

コンパクト」で「寄れて」「画質と画角がGood!」なレンズなので、風景撮影から人を入れたボケを活かした写真、さらには足元の高山植物まで幅広く使えて幸せになれます。

色々な景色を切り取れるという意味でズームレンズは一押しなのですが、焦点距離50mmでマクロ機能がついた単焦点レンズ、こちらも山でなかなかいいのでお試しを! 

 

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