iPhone/iPad標準「写真アプリ」(iOS13)の編集機能が進化!各機能について解説

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写真の編集や加工にどんなソフト・アプリを使っているでしょうか。

iOS13からiPhone/iPadの標準写真アプリでも「Adobe Lightroom」のような写真編集ソフトでしか使えなかった便利機能が、使えるようになったことをご存知ですか?

写真の細かな「明るさ調整」や、「自然な彩度」、「ホワイトバランス」、「歪み補正」機能などが使えるようになって、普段使いにはもうこれで十分。

ただし、調整できる項目が増えすぎて、各機能にどんな効果があるのか分かりにくくなっています。

この記事では、実際に写真を使って、各項目にどんな編集効果があるのか検証してみました。

 

 

はじめに:iPhone「写真」編集で加工した完成品

iPhone11の写真アプリだけで編集してみました。1枚目は一眼レフカメラで撮影した写真を加工、2枚目はiPhone11のナイトモードで撮影した写真を編集しています。

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フィルタ「ドラマチック」、ブリリアンス9、シャドウ22、コントラスト16、ブラックポイント−8、暖かみ−32、色合い13、シャープネス27、精細度12、ビネット74

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フィルタ「ドラマチック(冷たい)」、露出28、ブリリアンス30、ハイライト−20、シャドウ21、コントラスト−31、明るさ18、ブラックポイント−15、彩度−3、暖かみ−14、シフト補正−13、ティルト補正−1

 

アプリ内の編集項目について以下、解説します。

大きく3つの項目に分かれています。

  1. 調整
  2. フィルタ
  3. トリミングと傾き補正

 

調整

自動

一番簡単な機能!「自動」はワンタッチでいい感じに仕上げてくれます。

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露出

「露出」は写真全体を明るくしたり、暗くすることができます。

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ブリリアンス

なんだか分かりにくい表現の「ブリリアンス」。明るさの領域ごとに異なる調整がされているようです。下の右写真を見ると分かりますが、暗い領域は明るく、ハイライトは抑えられています。それだけだと、ただ単にコントラストを下げた写真になってしまいますが、「ブリリアンス」では適度にコントラストが追加されています。これによって白飛び・黒潰れすることなく生き生きとした写真になります。

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ハイライト

「ハイライト」は文字通り、ハイライト(明るい)領域を調整できます。下の写真ではハイライトを下げることで、雲の階調が復活しています。

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シャドウ

「シャドウ」も分かりやすいですね。シャドウ(暗い)領域の調節ができます。下の右写真では手前の暗かった岩肌が明るくなっているのが分かります。

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コントラスト

「コントラスト」を調整することで、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くなります。コントラストを適度につけることでメリハリのある写真になります。

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 明るさ

「明るさ」の項目は言葉的に分かりにくいですね。スライダーを動かしてみると、明るい領域にはあまり影響を与えず、中間から暗い領域を調整できるようです。

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ブラックポイント

「ブラックポイント」は写真の中で最も暗い部分にポイントが設定されて、その部分が完全に黒くなります。適度に効かせると写真が引きしまった印象になります。

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彩度

「彩度」は分かりやすいですね。彩度を上げることで色鮮やかに、下げるとモノクロ写真になります。彩度上げすぎはドギツイ写真になるので注意。

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自然な彩度

「自然な彩度」は「彩度」に比べると、鮮やかさが不足している色に効果が出ます。そのため、自然な印象になりやすいのが特徴。私自身「自然な彩度」の方を使うことが多いです。

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暖かみ

「暖かみ」は「ホワイトバランス」ですね。写真の中で、照明の状況によって白が白に写らない、いわゆる色かぶりを起こしているときに、写真全体のカラーバランスを調整できます。「暖かみ」を上げると暖色系に、下げると寒色系に変化します。

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色合い

「色合い」は「色相」です。色味を変えられます。

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シャープネス

「シャープネス」も言葉のままですが、被写体の輪郭や境界線が強調されます。

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精細度

「精細度」、、分かりにくいですね。実際にスライダーを動かしてみると分かりますが、被写体の輪郭がはっきりとして、コントラストも足されます。風景写真などでは使いやすそうです。

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ノイズ除去

iPhone11ではナイトモードが追加され非常に優秀ですが、一般的に暗いところで撮った写真はノイズ(ザラザラした感じ)が乗りやすくなります。そんな写真のノイズを減らすことができます。ただし精細度が下がりノッペリとした写真になります。 

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ビネット

「ビネット」という言葉は聞き慣れないですが、効果は一目で分かります。写真の周辺部を暗く(または明るく)させることができます。絞り開放で写真を撮ると周辺光量が落ちる特徴がありますが、それを味として使うということですね。

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フィルタ

フィルタは下記の10種類用意されています。

  1. ビビッド
  2. ビビッド(暖かい)
  3. ビビッド(冷たい)
  4. ドラマチック
  5. ドラマチック(暖かい)
  6. ドラマチック(冷たい)
  7. モノ
  8. シルバートーン
  9. ノアール
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各フィルタについて「効果量」を0 ~100まで変えられます。 

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トリミングと傾き補正

傾き補正

写真の傾きを変えることができます。水平線が写っている写真などまっすぐにすると、見ていて気持ちのいい写真になりますね。

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シフト補正

iPhoneの標準アプリでこれができることが驚き。「シフト補正」は慣れない人が多いのではないでしょうか。広角レンズで建物を見上げて写真を撮ると、パースがきいて建物の上に向けてすぼまっていきます。これを真正面から撮ったかのように補正できるのが「シフト補正」。スライダーで効果量は調節できます。

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ティルト補正

「ティルト補正」は横方向の調整です。建物に対して斜め横から写真を撮ったときに出てしまうパースを補正できるのが「ティルト補正」。「シフト」も「ティルト」も建築物を撮影するときに威力を発揮します。

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反転 

左上の「反転」マークをタップすると、写真が反転します。

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アスペクト比

「アスペクト比」は下記6種類。

  1. オリジナル
  2. 自由形式
  3. スクエア(1:1)
  4. 16:9
  5. 10:8
  6. 7:5
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最後に:完成品の写真編集過程

完成品1の編集過程 

北アルプスの大キレットを縦走したときに出会った幻想的な光景を表現してみました。フィルタ「ドラマチック」だけで十分かっこいい感じになりましたが、右側から山肌に差し込んだ光が印象に残っていたので、そこを強調するため「コントラスト」を強め、それによって暗くなりすぎた手前の岩肌を「シャドウ」と「ブラックポイント」で調整しました。落ち着かせた色調にするため「暖かみ」を寒色系に振って、シャープネスや精細度で岩肌の雰囲気を出しました。最後に、ビネットで周辺光量を落としてより視線が真ん中の山肌へ向かうようにしてみました。

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フィルタ「ドラマチック」、ブリリアンス9、シャドウ22、コントラスト16、ブラックポイント−8、暖かみ−32、色合い13、シャープネス27、精細度12、ビネット74

 

完成品2の編集過程

iPhone11のナイトモードで撮影した東京駅をオシャレに加工してみました。元の写真でも十分綺麗なのですが、フィルタ「ドラマチック(冷たい)」で寒色系に振って、全体的に若干暗かったので、「露出」と「ブリリアンス」で写真全体を明るく。照明の当たっている建物とそれ以外の場所の明暗差によってコントラストが強すぎたので、「ハイライト」を下げ、「シャドウ」は上げ、さらに「コントラスト」を下げました。パース歪みを補正かけることで少し離れた位置から望遠レンズで切り取ったかのような印象に。

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フィルタ「ドラマチック(冷たい)」、露出28、ブリリアンス30、ハイライト−20、シャドウ21、コントラスト−31、明るさ18、ブラックポイント−15、彩度−3、暖かみ−14、シフト補正−13、ティルト補正−1

 

写真1も2も文章にすると細かくなりますが、スライダー動かしながらいい感じにすればOKです。
普段はPCでAdobe「Lightroom」を使って写真の現像や編集を行なっていますが、iPhoneの標準アプリでここまで来たかと感動しております。iPadなら画面も大きくて作業しやすそうですしね。普通はこれで十分ではないかと。

一応、Lightroomとの違いを書いておくと、部分補正やスポット修正などはできません。そこまで求める方は専用アプリを導入しましょう。

 

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