登山にレンズ1本なら「24-105mm」ズームレンズがオススメな理由を作例とともに紹介

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山の醍醐味の一つは、日常生活では出会えない絶景を拝めることですよね。

一眼レフカメラやミラーレスカメラで綺麗な写真として残したいと思うのは自然なこと。

では登山に適したカメラのレンズはどんなレンズでしょうか。

今回、登山中に撮影してきた写真数万枚を振り返ってみて、フルサイズ機で1本レンズを選ぶなら「24-105mmズームレンズ」一択だなとの結論に至りました。

このレンズ1本で登山中どんな写真が撮れるのか作例も交えてご紹介します。

今回はズーム域の話がメインなので、APS-Cやマイクロフォーサーズをお使いの方も画角選定の参考にご覧ください。

 

 

登山におすすめなレンズとは

登山中の綺麗な景色を撮るのに適したレンズはどんなレンズでしょうか。

レンズの種類から考えてみましょう。

単焦点レンズ vs ズームレンズ

一般的な単焦点レンズとズームレンズのメリット・デメリットは

  • 画質&明るさ:単焦点の勝ち
  • 画角の自由度:ズームレンズの勝ち

となります。

単焦点レンズは自分が好きな画角が分かっていて割り切って使う分には画質が良く、明るいレンズでボケが大きかったり、色々なメリットがあります。しかし、山で出会う色々な景色を撮るのに単焦点レンズだとどうしてもバリエーションがとれません。

広い景色から山のピークを狙った写真まで幅広く撮りたいという気持ちもあるでしょう。そのため明るやさボケよりも画角のバリエーションを優先した方が幸せになれます。

登山ではズームレンズがおすすめ

 

ズームレンズの中で何を選ぶか?

ズームレンズといってもキットレンズから大三元レンズと呼ばれるF2.8通しのレンズまで、ズーム域を含めて様々です。

選ぶポイントは4つ

  1. ズーム域
  2. F値
  3. 画質
  4. 重さ

基本的にはトレードオフな関係にあるので、

  • 高倍率ズームレンズ:ズーム域広い ⇄ 暗い&画質イマイチ 
  • 24-70mmなどの大三元(F2.8通し)レンズ:明るい&画質いい!⇄ズーム域狭い&重い

となります。

ズーム域と画質、明るさのバランスがいいのがフルサイズでの「24-105mm F4」です。

色々なズーム域がある中で、24-105mmをオススメするのは、その範囲で山で撮る写真の大部分をまかなえるからです。 

 

24mm〜105mmで登山での風景写真を網羅できる 

登山中に撮りたい写真は、雄大な景色だったり、山のピークを狙いたかったり、人物も入れたかったり、と様々です。

どのレンズを選ぶか考えるのには、必要な「画角」を考えるのが大事だと思います。

24mmから105mmまであれば山で一通りの写真が撮れます。

作例とともにご紹介します。

広角:24mm

風景写真といえば広角!とよく言われますが、まずは24mmがあれば山での景色を広く撮影することができます。

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上の写真は劔沢のカールから劔岳をおさめました。剱岳の大きさを残したまま手前のカールを入れることができます。

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目の前の迫力ある五竜岳全体を入れて撮影しました。これは広角レンズでないと入りきらないですね。

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湿原で木道を一緒に入れたり、

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手前の綺麗なお花に寄って風景と一緒に撮るのも広角の魅力です。

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大きなブナを見上げたり

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高層湿原で空と池塘を一緒に撮ることもできます。

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24mmは横構図で天の川と山を両方入れるにはちょっと狭いですが、山を主体に撮影するのであればとても汎用性のある画角です。

  

準標準:35mm

35mmになると山で少し離れた稜線全体を撮影するのに便利な画角となります。

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自分自身が登っている山から奥の山への繋がりを表現できる画角でしょうか。上の写真はトムラウシから見た十勝連峰です。

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南アルプスで富士山と日の出を絡めた撮影。富士山だけ、日の出だけ切り取るのももちろんいいのですが、登った時に見て感動した景色に近い表現ができるのではないでしょうか。

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森に差し込む光が綺麗で撮影した一枚。35mmという画角は林の中に入ると一部分を切り取るような使い方もできます。

 

標準:50〜70mm

いわゆる標準域になります。風景写真は広角とよく言われますが、山の稜線では標準域が意外と使いやすかったりします。

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人の視野に近い画角と言われる50mm。登山中にいいなぁと思った景色を切り取ることができます。

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山との距離感によって望遠のように見せることも

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広角のように見せることもできる50mm。

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広角を使って撮った写真をあとで見返すと現場で感じた迫力があまり感じられない、ということはありませんか?そんな場合は、画角が狭く感じるかもしれませんが標準域を積極的に使ってみてください。

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自分が目で見ていいと思った部分をはっきりさせることで、その時の感動を少しでも写真に入れられるかもしれません。

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上の写真も鷲羽岳がカッコイイ!と思ってシャッターを切っていますが、意外と人の視野は狭いので、広角で全体をなんとなく撮るよりも、50〜70mmくらいで撮影した方が見たままの印象に近づきます。

 

中望遠:80〜105mm

中望遠域になります。上述の画角だけであれば24-70mmというズーム域のレンズがありますが、山では100mmくらいまであった方が便利です。

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70mmと105mmでは焦点距離にして1.5倍です。山では自分が登った山から隣や遠くの山を撮影したくなることがよくあります。そんな時に70mmだと望遠不足を感じます。

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105mmまであることで自分が撮りたい山のピークをグッと引き寄せることができます。

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あるいは山の斜面にかかる光の筋にスポットを当てた撮影もできます。

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100mm付近でちょうど良い距離感の山は、その山域でお隣にある山だったりして、登ったことがない山であれば、ぜひ登りたくなりますし、

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登ったことがある山であれば、その時のことを思い出して一層愛着の湧く写真となります。

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景色の一部分を切り抜くことでより山の魅力をより引き出せるのが望遠の良さだと思います。

 

でも24mm〜105mmで足りないところは?

ここまで見て、24mmから105mmまであればかなり広範囲で対応できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

足りない画角は2本目を揃えることになるのですが、考え方次第で24-105mmの焦点距離外もある程度対応が可能です。

望遠側の不足を補う

どうしても105mmで足りない部分はトリミングします。

特に最近ではα7RIII、Z7のような高画素機があるので、そちらを使えば2倍にトリミングしても2000万画素。そうであれば105mmで200mくらいまで対応できるので、尚更十分では思います。

追加: 7/16に発表されたα7RIVはなんと6,100万画素!APS-Cモードでも2600万画素。

もちろん高画素機でなくても少しくらいトリミングしても普通の人にとっては十分な画質に感じると思います。私自身、EOS 6Dとα7IIIを使っていて2000万画素そこそこでトリミング含め満足していますので。

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105mmで撮影したライチョウですが、少しトリミングしています。

 

広角側の不足を補う

山で24mmよりもっと広い範囲を写したいというのは実際でてくることがあります。そんな時は後からパソコンでパノラマ合成をするのもオススメです。

下の写真は30mm付近で撮影した写真4枚をLightroomでパノラマ合成していて、同じ場所から16mmで撮影した時と同じくらいの幅を撮ることができています。

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工夫次第で十分色々な写真が撮れるのが24-105mmの良いところ。

 

それでも2本目のレンズが欲しい場合は ?

24-105mmレンズを使い続けていると自分が撮りたい写真もハッキリしてきますし、何が足りないかも明確化すると思います。

一般的には

広角側:16-35mm

望遠側:70-200mm or 70-300mm

のどちらか好きな方を選ぶ方が多いと思います。

あるいは星景写真(天の川と山を入れた写真など)を撮るために、明るい広角単焦点レンズを購入するのも良いでしょう。

・・・が最初の話に戻りますが、登山中に何本もレンズを持つのは大変なので、プロだったり、写真を撮るために山に入る、というのでなければとりあえず24-105mm 1本でかなりのバリエーション撮れますよ、というお話でした。

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