奥穂高岳と前穂高岳を巡る2泊3日テント泊登山。
1泊2日で歩かれることも多いですが、今回の計画は、天気や体調次第で「涸沢まで」、「奥穂高岳まで」、「フルで歩く」という3パターンのルートを想定できるのがいいところ。1日目は涸沢まで歩きました。
2日目はザイテングラートを登って奥穂高岳を目指します。この日も涸沢のモルゲンロートから始まるいい1日でした。
今回の登山ルート
奥穂高岳へのアプローチで最も一般的なのが大きく2つ
- 上高地から涸沢、ザイテングラートを通って奥穂高岳へ
- 上高地から岳沢、吊尾根を通って奥穂高岳山頂へ
今回のルートは上記コースを繋いで、
- 上高地〜涸沢〜奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳〜岳沢〜上高地
上高地を起点に奥穂高岳と前穂高岳を両方登る周回コースです。
他に北穂高岳や西穂高岳などから縦走してくるコースもありますが滑落事故が多くベテラン向け。今回のルートも初心者向けではなく危険箇所があるので経験を積んだ上で挑戦しましょう。
1日目:上高地〜横尾〜涸沢(テント泊)
標準コースタイム:6時間10分
今回の登山記録:6:40上高地バスターミナル〜6:45河童橋〜7:40明神館〜8:20徳沢〜9:30横尾10:00〜11:00本谷橋〜13:10涸沢
2日目:涸沢〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜穂高岳山荘(テント泊)
標準コースタイム:3時間50分
今回の登山記録 :8:30涸沢〜ザイテングラート〜11:10穂高岳山荘13:40〜14:30奥穂高岳〜撮影等〜16:50穂高岳山荘
3日目:穂高岳山荘〜奥穂高岳〜紀美子平〜前穂高岳〜岳沢小屋〜上高地
標準コースタイム:7時間
今回の登山記録:5:55穂高岳山荘〜6:50奥穂高岳7:00〜吊尾根〜8:20紀美子平〜8:55前穂高岳9:20〜10:00紀美子平〜重太郎新道〜11:50岳沢小屋〜14:20上高地バスターミナル
涸沢の夜明け
朝5時半、テントの外に出ると朝焼けが始まっています。
雲が赤く染まる素晴らしい朝焼け。
モルゲンロートを期待して待ちます。
移動時間が長い日であれば朝は食事やテントの片付けで忙しいのですが、本日は行程が短いので、ゆっくり景色が楽しめます。
刻一刻と表情を変える空。
涸沢モルゲンロート
日が上がってきました!朝日が涸沢岳に当たって真っ赤に染まるモルゲンロート。
穂高岳山荘にも。
しっかり景色を堪能できました。その間も、涸沢にテントを張ったまま北穂高岳や奥穂高岳にピストンする方が次々と出発して行きました。
涸沢を後に穂高山荘を目指す
テントを片付け、8時半に出発。時間に余裕があるのでだいぶのんびりしましたね。
涸沢からザイテングラート取り付きまでは
- 涸沢の中を通り抜けるパノラマコース
- 涸沢小屋の前を通っていくコース
の2つありますが、どちらも時間的には変わりません。
紅葉にはまだ早いナナカマド。秋空が気持ちいい。
涸沢岳を目の前に見ながら標高を上げていきます。。
岩場をトラバースしていきます。
稜線直下は黄葉が始まっていますね。
ザイテングラートはところどころ危ないポイントもあるのでカメラをしまって進みます。テント泊装備だとザックも大きいので慎重に両手も使いながら登っていきます。
11時10分、穂高岳山荘に到着です。
テント場が混むことが予想されたので、先にテントを張って昼食休憩。
穂高岳山荘から奥穂高岳を目指す
昼休憩をしている間に若干ガスって来ましたが、翌日はテント装備を担いで登ることになるので下見も兼ねて、13時40分奥穂高岳を目指します。
荷物が軽くなって楽ですが、穂高岳山荘からすぐは梯子もある急な岩場なので気をつけて登ります。
左手に見える前穂高岳の稜線がかっこいい。
眼下に涸沢ヒュッテと涸沢小屋。
急な岩場は穂高岳山荘を出てすぐの所だけで、途中からはなだらかな登り。見上げれば奥穂高岳山頂が見えてきます。
奥穂高岳頂上
穂高岳小屋から1時間かからずに奥穂高岳頂上(標高3,190m)に到着!
西穂高岳への稜線は断崖絶壁。
かの有名なジャンダルム。上に人がいるのも見えますね。お気をつけて・・・
時間もあるので、穂高岳山荘に戻る途中で写真を撮りながらガスが晴れるのを待ちます。上から見るとテントの密集具合が半端ない。
霧が出ているときに遭遇率が上がるライチョウ!足元に出てきてくれました。
徐々にガスが流れていって、、、
この景色!!
晴れもいいですが、適度にガスがかかる山の方がかっこいいですね。左が涸沢岳で右が北穂高岳。
北穂高岳の頂上でも同じように景色を眺めている人がいるでしょうね。
ブロッケン現象も!
頭の上は晴れました。
さすがシルバーウィーク。テント場は全て埋まり、小屋前もテントがビッシリ。
行程に余裕があると景色を楽しめていいですね。
天の川と奥穂高岳
夕食を食べた後はまたガスってしまったので星は諦めて一度寝たのですが、20時頃ふと外を見ると満点の星空!!天の川もくっきり!三脚を持ってきて良かったと思える瞬間です。
すぐにガスってしまったので実質15分間くらいでしたが星空を堪能できて満足。
穂高岳山荘まで上がると涸沢よりまた一段と気温が下がります。温度計が手元になかったものの体感で0度前後。この時期、モンベルのダウンハガー#3だと寒がりには心もとなく、#2が欲しくなりました。底冷え防止のためテントマットを良くするのも大事ですね。ホッカイロをシュラフの足元に入れたら寝れましたが、装備はもっと工夫したいと思いました。
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