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【北アルプス】鷲羽岳・水晶岳・黒部五郎岳3泊4日テント泊#1 | 新穂高温泉〜鏡平〜双六山荘〜三俣山荘

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「裏銀座縦走コース」と呼ばれる飛騨山脈主稜線の縦走路。その中央部に位置するのが日本百名山の「鷲羽岳」「水晶岳(黒岳)」、そして三俣蓮華岳を挟んで西側に位置するのが「黒部五郎岳」です。

これら裏銀座の山々は北アルプスの中でも奥深い場所にあるため日帰りすることはできません。

本記事では新穂高温泉から入って三俣山荘と双六山荘をベースに「鷲羽岳」「水晶岳」「黒部五郎岳」を3泊4日テント泊で巡ってきた9月の記録をご紹介します。

1日目は新穂高温泉から三俣山荘を目指しました。

 

 

今回の登山ルート

高瀬ダムから「烏帽子岳」「野口五郎岳」「鷲羽岳」「双六岳」西鎌尾根を経て「槍ヶ岳」へ至る「裏銀座縦走コース」は北アルプス深部を堪能できる魅力的なコースです。

しかし、車で行く場合登山口同士が遠いと、車の回収を考えるのが大変でなかなか行く気になれませんでした(一応、下山地へ車の回送サービスをやっているタクシー会社もあります)。

そこで今回は、新穂高温泉から登り、三俣山荘をベースに「鷲羽岳」「水晶岳」「黒部五郎岳」「三俣蓮華岳」を巡る山行を計画しました。

本コースで一番キツイのは1日目ですので、出発時間や体力に応じて手前の双六小屋に1泊する計画も良いでしょう。 

1日目:鍋平(新穂高温泉)〜鏡平〜双六小屋〜三俣山荘(テント泊)

標準コースタイム:10時間30分(新穂高センター〜三俣山荘は9時間40分)

3:55鍋平駐車場〜4:45新穂高センター〜6:00わさび平小屋〜8:30シシウドヶ原〜9:00鏡平山荘9:45〜11:30双六小屋12:00〜14:30三俣山荘(テント泊)

2日目:三俣山荘〜黒部五郎岳〜三俣山荘(テント泊)

標準コースタイム:8時間50分

5:00三俣山荘〜5:40三俣蓮華岳〜5:55巻道合流点〜7:10黒部五郎小舎7:40〜9:40黒部五郎岳9:50〜11:40黒部五郎小舎〜13:20巻道合流点〜14:20三俣山荘(テント泊)

3日目:三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳〜三俣山荘〜双六小屋(テント泊)

標準コースタイム:9時間5分

5:00三俣山荘〜6:10鷲羽岳6:20〜7:10ワリモ北分岐〜7:40水晶小屋〜8:20水晶岳(黒岳)8:40〜9:10水晶小屋〜9:50ワリモ北分岐〜10:00岩苔乗越〜10:50黒部川水源地標〜11:25三俣山荘(テント撤収)12:30〜14:20双六小屋(テント泊)

4日目:双六小屋〜鏡平〜鍋平(新穂高温泉)

標準コースタイム:6時間25分(双六小屋〜新穂高センターは5時間25分)

6:05双六小屋〜7:10弓折乗越〜7:50鏡平山荘8:25〜8:50シシウドヶ原〜10:00小池新道登山口〜10:15わさび平小屋10:30〜11:30新穂高センター12:30鍋平駐車場

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登山日:2015年9月20日〜23日

 

連休で混み合う新穂高温泉・鍋平駐車場から出発

連休の2日目入りとなった今回の山行、夜中に新穂高温泉に到着したものの、近辺の駐車場はどこも満車。

Uターンして鍋平駐車場の一番遠い場所にギリギリ停められてホッとしますが、登山口まで1時間弱歩く必要があります。3泊4日の登山で忘れ物があるとシャレにならないので焦る気持ちをおさえて荷物を準備し、3時55分真っ暗な中出発しました。

鍋平から新穂高温泉までは舗装路をしばらく歩いた後、登山道を進みます。駐車場から新穂高センターまでの道のりは奥飛騨温泉郷観光協会の「新穂高駐車場マップのご案内」が分かりやすいです。

「新穂高センター」には綺麗なトイレも整備されていて24時間利用できます。

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出典:新穂高駐車場マップのご案内

 

新穂高温泉から鏡平を目指す

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4時45分新穂高センターを出発し、左俣林道を進みます。この時点では三俣山荘まで行くのが厳しければ双六小屋に1泊しようと考えていました。

まずは、わさび平を経て鏡平を目指します。

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夜が明けてきました。わさび平小屋を6時に通過しました。

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新穂高温泉からわさび平までは平坦な道で暗い中歩いても危ないところはありません。

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新穂高温泉から鏡平までのルートは斜度は急ではないかわりに距離が長い。

ペースは上げすぎず休憩を少なくして確実に進みます。

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 8時半、シシウドヶ原到着です。まだ朝とはいえ、出発は4時だったので既に4時間半歩いてきました。しかし、ここまで来れば一つ目の目的地「鏡平」まであと30分。

 

鏡平は槍ヶ岳の好展望地

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これですよ、コレ!

鏡池に映る「槍ヶ岳」から「大キレット」までのカッコいい稜線。絶景ですな。

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鏡平山荘の名物「かき氷」(写真撮り忘れた・・)を食べながら休憩します。

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この辺りまで来ると徐々に色づき始めた木々が目立ってきました。双六小屋までであれば時間的にかなり余裕。三俣山荘もまだ十分狙える時間なので、そのつもりで先に進みます。

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鏡平から弓折乗越までは急坂も混じる登りはペースが上がらずザックの重さを感じます。時折振り返って槍ヶ岳の展望に元気をもらいながら頑張ります。

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稜線まで出れば景色のいいトレイル歩き。 稜線に出て左は弓折岳を経て笠ヶ岳。我々は右へ進み、双六小屋を目指します。

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前方に双六小屋の赤い屋根と鷲羽岳が見えてきました!

双六小屋到着!

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11時半、双六小屋に到着。いいペースで上がって来られました。

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双六小屋の正面に鷲羽岳!かっこええ〜。裏銀座エリアに足を踏み入れたことを実感します。

双六小屋のテント場にはたくさんのテント。さすが連休です。ここで泊まるか三俣山荘まで頑張るか迷います。。

三俣山荘のテント場スペースがどれだけ残っているのか若干不安を抱きつつも、二人とも体力的にまだ余裕があり時間的にも問題ないので三俣山荘まで行くことにしました。

(後から思うと、双六小屋に泊まって、テント泊装備を置いて身軽にして黒部五郎岳や水晶岳を往復した方が楽だった気もします、、しかし、三俣のテント場は鷲羽岳が目の前でとても気持ちが良かったので、良しとします。)

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双六小屋からは双六岳のピークは登らず、三俣峠まで巻道を進みます。右手に鷲羽岳を見ながらのトレッキング。

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鷲羽岳の左奥は水晶岳。2日目は黒部五郎岳を、3日目に鷲羽岳・水晶岳を目指します。

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双六岳を巻いていくのでアップダウン少なく三俣山荘まで行くことができます。

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山腹の紅葉が美しい♪

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そしてイケメン槍ヶ岳。雲がかかってなお良し。

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三俣峠で三俣蓮華岳からの道と合流。ここまで来れば三俣山荘はもうすぐです。

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鷲羽岳から水晶岳までの稜線がめちゃくちゃいいですね。鷲羽岳左手の沢が黒部川の源流地点。ここから黒部川は85km先の日本海へとそそぎます。

 

三俣山荘で受付・テント泊

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14時半、三俣山荘に到着!

スタート地点が鍋平になってしまったこともあり長かったですね…

そして人が多く、テント場も混み合っています。テントを張れそうな場所を見つけ、岩場を整地してなんとかなりました。

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山荘までは若干遠いのでトイレに行くのがちょっと面倒ですが、目の前に鷲羽岳が見えるとても眺めのいい場所。

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北アルプス深部で山を眺めながら今日1日を振り返るテント場でのたわいもない会話が楽しいです。

秋のテント泊で毎回食べるのがぜんざい。夕方になって寒くなってきたときにめちゃくちゃ美味しいんですよね。 疲れた身体にぴったり。

コッヘルに直接出して、そこに焼かなくてもOKな薄い切り餅を入れます。

バーナーで3分くらい温めれば完成♪

食べた後はコッヘルに小豆が残ってベタベタするので、そのコッヘルでお湯を沸かします。コッヘルの壁面についた小豆をお湯で綺麗にして、そのお湯でコーヒーを作ると、お湯を捨てずかつコーヒーの砂糖がわりになるのでおすすめです(笑)

 

2日目は黒部五郎岳を往復します。

 

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