奥穂高岳と前穂高岳を巡る2泊3日テント泊登山。
1泊2日で歩かれることも多いですが、今回の計画は、天気や体調次第で「涸沢まで」、「奥穂高岳まで」、「フルで歩く」という3パターンのルートを想定できるのがいいところ。2日目は穂高岳山荘にテント泊しました。
最終日の3日目は奥穂高岳に登り、吊尾根を通って前穂高岳を目指します!この日も絶景の連続でした。
- 今回の登山ルート
- 穂高岳山荘前で日の出
- 奥穂高岳から見る槍ヶ岳がカッコいい
- 奥穂高岳山頂(標高3,190m)
- 吊尾根を通って前穂高岳を目指す
- 紀美子平でザックをデポ
- 前穂高岳山頂(標高3,090m)
- 急な重太郎新道を岳沢小屋まで下る
- 上高地へ下山
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今回の登山ルート
奥穂高岳へのアプローチで最も一般的なのが大きく2つ
- 上高地から涸沢、ザイテングラートを通って奥穂高岳へ
- 上高地から岳沢、吊尾根を通って奥穂高岳山頂へ
今回のルートは上記コースを繋いで、
- 上高地〜涸沢〜奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳〜岳沢〜上高地
上高地を起点に奥穂高岳と前穂高岳を両方登る周回コースです。
他に北穂高岳や西穂高岳などから縦走してくるコースもありますが滑落事故が多くベテラン向け。今回のルートも初心者向けではなく危険箇所があるので経験を積んだ上で挑戦しましょう。
1日目:上高地〜横尾〜涸沢(テント泊)
標準コースタイム:6時間10分
今回の登山記録:6:40上高地バスターミナル〜6:45河童橋〜7:40明神館〜8:20徳沢〜9:30横尾10:00〜11:00本谷橋〜13:10涸沢
2日目:涸沢〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜穂高岳山荘(テント泊)
標準コースタイム:3時間50分
今回の登山記録 :8:30涸沢〜ザイテングラート〜11:10穂高岳山荘13:40〜14:30奥穂高岳〜撮影等〜16:50穂高岳山荘
3日目:穂高岳山荘〜奥穂高岳〜紀美子平〜前穂高岳〜岳沢小屋〜上高地
標準コースタイム:7時間
今回の登山記録:5:55穂高岳山荘〜6:50奥穂高岳7:00〜吊尾根〜8:20紀美子平〜8:55前穂高岳9:20〜10:00紀美子平〜重太郎新道〜11:50岳沢小屋〜14:20上高地バスターミナル
穂高岳山荘前で日の出
朝起きるとテントに霜が降りていました。寒いわけです。
朝5時の時点ですでに奥穂高岳を目指す人のヘッドランプの明かりが列になっています。
朝食後、テントを片付けます。テント場が混雑する日はトイレも並ぶのでその時間も計算して動く必要があります。
穂高岳山荘の前でご来光を眺める人々。
朝6時出発です!
予想通り最初の急坂が渋滞。ただ、この岩場を抜けてしまえば人はまばらになるので快適に歩けます。
振り返ると、涸沢岳と北穂高岳に朝日が当たって素晴らしいです。
前方のジャンダルムにも光が差し込みます。人が立っているのが分かりますね!
右手の麓は新穂高温泉で、特徴的な三角錐の形の笠ヶ岳も目の前に望めます。
奥穂高岳から見る槍ヶ岳がカッコいい
しばらく登り標高を稼ぐと、後方に「槍ヶ岳」が!!
前日は霧の中でしたが、本日はこんなにも良く見えます!カッコいいですね〜。
みんな足を止めて美しい景色を堪能しています。
あまりに槍ヶ岳がいいので、何度も振り返って写真を撮ってしまいますね。
左手には前穂高岳の稜線、そして奥に雲海と太陽。
穂高岳小屋からは1時間弱で奥穂高岳山頂に着きます。穂高岳小屋すぐのところが一番急な岩場で気をつけるポイント。あとはだらだらと登っていく感じです。
涸沢に差し込む光がめちゃくちゃ綺麗。テントがたくさん張られています。
常念岳と雲海。
北穂高岳から大キレット越しの槍ヶ岳。
ドピーカン!
馬の背を歩く登山者。カッコいいのでこの写真渡してあげたい。
右奥の平らな部分がジャンダルム。
奥穂高岳山頂(標高3,190m)
前日に続き、2度目の奥穂高岳山頂ですが、本日は快晴!
360度大パノラマです。
右に見えるのは三角形のピークが特徴的な笠ヶ岳。
ジャンダルムから西穂高岳への稜線の先には、茶色い山肌の「焼岳」。噴煙が上がっているのも分かります。
さらに左手奥は乗鞍岳ですね。
中央は二百名山の霞沢岳で、その手前が上高地なので、本日は前穂高岳へ縦走した後にあそこまで歩いていきます!
奥穂高岳は3,190mで、上高地が標高1,500mくらいなのでなんと標高差が約1,700mあります。
吊尾根を通って前穂高岳を目指す
奥穂高岳の山頂で景色を堪能したら、前穂高岳を目指します。
吊尾根は一部鎖場などもありますが、危険と感じるようなところはなく景色がいい中気持ちよく歩けました。
しばらく歩いて振り返ると西穂高岳の稜線が見えてきます。
西穂高岳〜奥穂高岳間は毎年事故が多く、妻と一緒にはなかなか行く気になれない場所。。
紀美子平でザックをデポ
紀美子平から前穂高岳頂上をピストンするので、テント装備の入ったザックは置いていきます。
ちなみに使っているザックはグレゴリーのバルトロ65L。腰ベルトがしっかりしていて最高です。
サイズがMとLがあって店頭にはMが置いてあることが多いのですが、身長が高めの方であればLもぜひ試してみてください。サイズによってザックの背面長が違うので、胴長な私(身長176cm)はLじゃないとしっくり来ません。
今回の行程では一番険しかったのが紀美子平〜前穂高間。三点支持で登っていきましょう。また、人が多いので落石注意です。
前穂高岳山頂(標高3,090m)
8時55分、前穂高岳頂上に到着!
奥穂高岳も良かったですが、前穂高岳からの眺めも最高です!
左から奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳。
涸沢カールに右下には涸沢小屋が見えていますね。
北穂高岳の奥には槍ヶ岳ですが、雲に隠れはじめてしまいました。
涸沢小屋から北穂高岳へ直登する登山道がジグザグと見えています。
西穂高岳も雲に包まれそう。やはり山は朝一ですね。
東側には奥又白池。テントが何張りも見えます。前穂高岳の東壁を登るクライマーの方々でしょうか・・。
今回登ってきたルートが一望できます。
1日目は涸沢ヒュッテ前でテント泊をしました。
2日目は穂高岳山荘でテント泊でしたね。辿った道筋を眺めているだけで楽しいです。
急な重太郎新道を岳沢小屋まで下る
朝は快晴でしたが、徐々に雲が上がってきます。下山しましょう!
前穂高岳から重太郎新道を下りていきますが、ここは急坂で下山時に事故が多いので注意が必要です。
岳沢ヒュッテまで標高差約1,000mを一気に下るので疲れが溜まってきて足を滑らせたり、注意力が散漫になりがち。
梯子も何箇所もあります。雨の日は滑りやすいのでご注意を。
赤い屋根の岳沢小屋が見えてきました!
先ほどまでいた稜線がはるか高い位置に。
逆ルートで登られることも多いですが、標高差があるので岳沢小屋で1泊してから穂高岳山荘を目指すのが一般的です。
紀美子平から2時間弱で岳沢小屋に到着。荷物が重いと下りで足の筋肉をかなり使いますね。
ここまで来ればあとは上高地までのなだらかな道を残すのみとなります。
上高地へ下山
岳沢小屋からはさらに2時間ほど森の中を歩いてついに上高地に戻ってきました。
梓川越しに見る奥穂高岳。数時間前まであの場所にいたと思うと、人って歩いてこんなに移動できるものなのね、と妙に感心してしまいます。よく頑張った自分。
重太郎新道を下っている最中は、霧に包まれていましたが、上高地まで戻ってきたらまた晴れましたね。
梓川が美しい。上高地は何度でも来たくなります。
2泊3日奥穂高・前穂高テント泊登山、充実した山行となりました。
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