13mm超広角レンズやナイトモードが話題のiPhone11シリーズ。
一眼レフ&ミラーレスカメラユーザー視点で、iPhone 11のカメラ機能、性能がどれだけのものかファーストインプレッションとしてレビューしたいと思います。
ちなみにこれまで使っていたスマホはiPhone7になります。iPhone7も発売当初は優秀なカメラと言われていましたが、個人的には山や旅行などの使用で写りに不満が多く次第に使わなくなっていました。一眼レフはキヤノンのEOS 6D、ミラーレスカメラはソニーのα7IIIを使用しています。
2016年発売のiPhone7から3年でどれだけ進化しているのか!?
街でスナップ撮影をしながら比較してみました。 後半に作例もまとめて載せていますのでぜひご覧ください。
- iPhone11のカメラ機能
- 新しい13mm超広角レンズ
- ナイトモード
- ポートレートモード
- その他、作例
- iPhone11のカメラを使った感想
- カメラレンズ保護のためケースを着用
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iPhone11のカメラ機能
iPhone11/Pro/Pro Maxのカメラ注目点
注目ポイントは大きく3つ。
- 超広角レンズ
- ナイトモード
- ポートレートモード
あまり押し出されていない気がするのですが、各レンズの間の焦点距離もズームレンズのようにシームレスに使えるのは凄いです。
iPhone11カメラ仕様
iPhone11のカメラ機能です。
- デュアル12MPカメラ(超広角と広角)
- 超広角:ƒ/2.4絞り値と120°視野角
- 広角:ƒ/1.8絞り値
- 2倍の光学ズームアウト、最大5倍のデジタルズーム
- 進化したボケ効果と深度コントロールが 使える ポートレートモード
- 6つのエフェクトを備えたポートレート ライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ 照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ))
- 光学式手ぶれ補正(広角)
- 5枚構成のレンズ(超広角)、6枚構成の レンズ(広角)
- より明るいTrue Toneフラッシュとスロー シンクロ
- パノラマ(最大63MP)
- 100% Focus Pixels(広角)
- ナイトモード
- 自動調整
- 次世代のスマートHDR(写真)
- 写真とLive Photosの広色域キャプチャ
- 高度な赤目修正
- 自動手ぶれ補正
- バーストモード
- 写真へのジオタグ添付
- 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG
iPhone11 Pro / iPhone11 Pro Maxカメラ仕様
ちなみにiPhone11 Pro/Pro Maxは超広角、広角に加えて望遠レンズがつきます。そのためズーム域は13mm〜52mm。
iPhone11と違うところだけ抜粋します。
- トリプル12MPカメラ(超広角、広角、望遠)
- 超広角:ƒ/2.4絞り値と120°視野角
- 広角:ƒ/1.8絞り値
- 望遠:ƒ/2.0絞り値
- 2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズーム アウト、最大10倍のデジタルズーム
- デュアル光学式手ぶれ補正(広角、望遠)
- 5枚構成のレンズ(超広角)、6枚構成の レンズ(広角、望遠)
新しい13mm超広角レンズ
まずは目玉のiPhone11から搭載された超広角レンズ。同じ場所から「広角レンズ」と「超広角レンズ」でどのくらい写る範囲が変わるのか試してみました。
今までの広角レンズで縦位置で撮っていたものが、横位置でそのまま全部入ってしまうと考えていただくといいでしょう。
一眼レフカメラを所有していても13mmという超広角レンズを持っていない人も多いですよね。どちらかというとGoProのようなアクションカメラで見慣れた画角に近く、臨場感たっぷりにその場を切り取れます。
こちらも同じ位置から。超広角は写真の周辺部で歪みが出るものですが、ある程度補正などがかかっているのか結構優秀に感じます。昔使っていたオリンパスのコンデジの広角側の方が歪みが酷かった印象・・。
普段持ち歩いているスマホなら街中で気軽に超広角撮影が楽しめますね。
ナイトモード
超広角レンズとともに話題となっている「ナイトモード」。こちらは広角レンズ限定ですが、暗いところでも画像処理により綺麗な写真が撮れてしまうという優れもの。
暗い場面になると自動でナイトモードに切り替わり、シャッタースピードも自動で決めてくれます。月のマークがつくとナイトモードになっている状態。
注意点はシャッターをきっている間iPhoneを固定しておく(しっかり持っておく)こと。いつもの感覚でシャッター音がして撮れたかなと思ってすぐに動かすとブレブレの写真になります。
スマホ手持ちで簡単にこんな写真が撮れるって凄くないですか?
ただし、画面全体が明るい夜景ではナイトモード有り無しでの効果は感じにくかったです(ナイトモードにしなくても十分綺麗に写る)。


色々試してみたところ、画面内に暗い部分がある場面がナイトモードの本領発揮で、暗部が明るく写せることが分かりました。
ちなみにiPhone11でゴーストが出やすいというコメントを見かけたのですが、上の写真でも中央に小さなゴーストが発生しています。これくらいは仕方がないのでは?と個人的には思いますが気になる人は、気になるかもしれません。
ナイトモードに関しては工夫次第で色々と応用が効きそうなのでこれからもっと使ってみたいと思います。
ナイトモードに切り替わった状態でシャッタースピードを自分で上げ下げできるのでNDフィルターを使えば滝とかも撮れそうです(そこまでやるならカメラ使った方がいいけど・・笑)。
ポートレートモード
ポートレートモード自体はiPhone 7 Plusから搭載されていましたが、これまでの機種は全て「望遠レンズ」でのみ使用可能でした。
それがiPhone11シリーズから広角26mmで使えるように!
ポートレートモードにしてある一定の距離に被写体を置くと(近すぎても遠すぎてもNG)画像処理により背景をボカしてくれます。奥にある点光源もそれっぽい玉ボケに。これはいいですね!
ボケ具合は後から編集で変えることもできます。デフォルトではf2.8になっているので数値を小さくすれば更にボケますし、大きくすれば奥までピントの合った写真になります。


ただし、弱点も。
画像処理でボケを作っているので、輪郭のしっかりしたものでないうまく行かない場面があります。被写体の輪郭を切り抜きやすいかどうかイメージすればいいでしょう。背景に溶け込みやすい色だったり形だったりするとうまくいきません。
他に、柵のようなものも苦手です。


電球にピントを合わせた場面ですが、電球の枠の中が背景として認識されておらず、ボケていません。また、電球の傘のフチも一部おかしくなっています。
このようにボケに関してはまだまだ発展途上ではありますが、背景を考えて人物を撮ればかなりそれっぽく撮れるので、特性は理解した上でうまく使えばとても楽しい機能ですね。
その他、作例
ここまでの写真は全て撮影したままのものを出していますが、ここから下は一部iPhone標準アプリで画像調整しています。


超広角レンズは広角に比べると暗いレンズ(F2.4)ですが明るい夜景であれば撮影可能です。
ナイトモードで撮影した画像はある程度レタッチ耐性もあって後から明るく画像調整しても破綻しません。もちろん一眼レフカメラで撮影したものと比較すると塗り絵ちっくな絵になりやすいですが、思い出として撮るには十分です。
iPhone11のカメラを使った感想
iPhone11シリーズから搭載された「超広角レンズ」「ナイトモード」などを中心に使ってみましたが、一眼レフ/ミラーレスユーザー視点でも記録的に使う分には十分ですし、場面によって作品撮りもできちゃいますね。iPhone7からの進化としてはやはりナイトモードで大きく感じました。明るい夜景だとiPhone7でも比較的きれいに撮れるのですが、少し暗い場所に行くと、一気に差が広がってiPhone11の凄さがわかります。
今後のカメラは、レンズの大きさやセンサーサイズの違いなど物理的な違いに起因するところを違いとして出して残っていくのでしょうか。個人的な使用場面だと、今のところは、風景写真で逆光や日の出のような輝度差が大きい場面、ボケを活かした子供写真、望遠レンズを使った写真は一眼レフ/ミラーレスカメラで。昼間の記録的な写真や街中での写真はスマホで撮ることになりそうです。
コンデジはますます売れなくなりそうです。スマホのカメラは凄いですが、写真撮影がメインの製品でない分、グリップしづらかったり、片手で操作しにくいなどデメリットがあります。写真を撮る時の動作として使いやすさはコンデジの方が上なので、カメラ好きとしては残って欲しいと思っています。さっと出して撮るときに操作性大事ですからね。最近だとソニーのRX100m7が気になっています(なんか話ズレた・・)。いずれにしてもiPhone11のカメラなかなか優れものです。
カメラレンズ保護のためケースを着用
ちなみにiPhone11のレンズが出っ張っていてそのまま置くと表面が傷つきそうなので、ケースを着用することにしました。
レンズ部よりもケースの厚みがあるため平面に置く分にはレンズが擦れることはありません。
画面の保護フィルムも。
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