日光エリアは「日光四十八滝」(あるいは七十二滝)と言われるほど滝が豊富な場所です。その中で日光5名瀑と言われるのが
- 「華厳の滝」
- 「竜頭の滝」
- 「湯滝」
- 「裏見の滝」
- 「霧降の滝」
ちなみに、日光3名瀑、奥日光3名瀑とまとめられることもあります。
- 日光3名瀑:華厳の滝、霧降の滝、裏見の滝
- 奥日光3名瀑:華厳の滝、竜頭の滝、湯滝
どちらかと言うと奥日光3名瀑の方が有名でしょうか。修学旅行などで訪れたことがある人もいるかもしれません。また、5名瀑には入っていない穴場の滝、「寂光の滝」、「霧降隠れ三滝」も合わせて写真とともにご紹介します。
【おすすめ1】華厳の滝
中禅寺湖の水が断崖絶壁から落下する「華厳の滝」。「華厳の滝」は「那智の滝」(和歌山県那智勝浦町)、「袋田の滝」(茨城県大子町)と並び日本三大瀑布(三名瀑)のひとつにも数えられています。
その落差はなんと97m!
華厳滝エレベーターで100m下まで下りられ、観瀑台では迫力のある華厳の滝を間近で見ることができます。そして華厳の滝は東向きのなので、午前の早い時間帯に行くと「虹」を見ることができます。
【エレベーター往復】
大人550円、小学生330円
3月~11月 8:00~17:00、12月~2月 9:00~16:30
JR/東武日光駅より東武バス中禅寺温泉行き乗車約40分、「中禅寺温泉」バス停下車徒歩約5分
なお、第二いろは坂の中腹から明智平ロープウェイが通じている明智平から眺めることもでき紅葉の時期はおすすめ。
【おすすめ2】竜頭ノ滝
観瀑台から見ると、滝の流れが大きな岩によって二分された姿が竜の頭に似ていることから「竜頭ノ滝」と呼ばれるようになったと言われています。
滝つぼの上流も溶岩の上を210メートルにわたって流れ落ちる長い滝で、脇に遊歩道があるのでぜひ歩いてみてください。6月上旬のトウゴクミツバツツジが咲く頃や9月下旬以降の紅葉の時期がおすすめです。
JR/東武日光駅より湯元温泉行きバス乗車、約60分「竜頭の滝」下車、徒歩1分。
【おすすめ3】湯滝
湯滝は湯ノ湖から110mに渡って、岩壁を沿うように流れ落ちる滝になります。観瀑台からは滝の間近で全体を見上げることができます。駐車場やバス停から近く、気軽に見学できますし、湯ノ湖〜戦場ヶ原までのハイキングの途中に寄ることもできます。
JR/東武日光駅より湯元温泉行きバス乗車、約60分「湯滝入口」下車、徒歩5分。
【おすすめ4】霧降の滝
古くから華厳ノ滝、裏見ノ滝とともに日光三名瀑の一つに数えられている霧降の滝。霧降の滝は上下2段になっていて、上段が25m、下段が26m、高さは75mあります。
駐車場から観瀑台まで10分ほど林の中を歩くのでスニーカーなど歩きやすい靴で行くのがおすすめです。紅葉の時期は山全体が色づきます。
JR/東武日光駅より東武バス「霧降高原・大笹牧場」行きで10分、霧降滝入口バス停下車、観瀑台まで徒歩15分
【おすすめ5】裏見の滝
裏見の滝は渓谷の中にある高さ約45mの滝。かつて松尾芭蕉がこの滝を見て「暫時は滝に籠るや夏の初」の句を詠んだそう。裏見の滝というだけあって、滝の裏側がえぐられていて昔は人が入れたそうです。実際、滝の裏には不動明王がまつられています。
滝までは駐車場から15分ほど歩くので、こちらも歩きやすい靴でお出かけください。知名度は低いですが、人が少なくマイナスイオンに癒されるおすすめの滝です。
JR/東武日光駅より東武バス湯元温泉行または中禅寺温泉行バス乗車約15分、「裏見の滝」バス停下車、徒歩45分
【穴場1】寂光の滝
昔、近辺に寂光寺があったことからこの名がついた寂光の滝。訪れる人は少ないのですが、日光東照宮から近い滝の一つです。女峰山登山をする方はここから登られる方もいますね。駐車場から5分ほどで滝まで行くことができます。
JR・東武日光駅より東武バスで15分田母沢バス停下車、徒歩20分
【穴場2】隠れ三滝
隠れ三滝はいずれもハイキングコースの途中にある滝となります。霧降の滝の駐車場から2時間ほどのハイキングで3つの滝を巡ることができます。
マックラ滝
霧降川の支流にかかる滝で落差もあり、迫力があります。マックラ滝は全国でもめずらしい北向きに流れ落ちる滝で、昼でも暗い場所のためこのような名がついたと言われています。森の奥にある神秘的な滝です。
玉簾ノ滝
高さは10m以下ですが、岩の上の水の流れがとても綺麗な滝です。ハイキングはツツジが咲く6月や秋の紅葉の時期が良いでしょう。幅が広い滝で沢に下りると近くまで行くことができます。
丁字ノ滝
こちらもハイキングコースの途中にあります。足元が滑りやすいのでご注意を。高さ10m程ですが左手に迫る岩壁の迫力があり、山の中であることを感じられる滝です。
【隠れ三滝のハイキングコース】について詳しくはこちらの記事も↓
まとめ
日光エリアは滝の宝庫で迫力のある滝から流れの美しい滝まで様々です。多くの人が訪れる新緑や秋の紅葉はもちろん、真夏に涼を求めて滝巡りもいいですし、お天気が悪い日はしっとりとした滝の雰囲気を楽しむのもまた良いです。
ぜひ日光エリアに観光に訪れた際は滝巡りもしてみてください。