2018年〜2019年にかけてカメラメーカー各社から「フルサイズ」ミラーレス機が発売され一通り出揃いました。
このタイミングでマイクロフォーサーズやAPS-C機からフルサイズ機へ乗り換えたいと考えている方、フルサイズ一眼レフユーザーでフルサイズミラーレス機が気になっている方は多いと思います。
私自身、キヤノンのフルサイズ一眼レフユーザーで、長いこと様子見をしていましたが、ソニーα7IIIを購入することにしました。
本記事ではキヤノン一眼レフユーザーである私がα7iiiを購入した理由をご紹介します。
- フルサイズミラーレス機の動向
- フルサイズ一眼レフカメラEOS 6Dの不満点
- 動画を目的にしたらフルサイズじゃなくていい、でも・・
- 各社フルサイズミラーレス機
- キヤノンEOS R vs ソニーα7III
- α7IIIを購入!!
- まとめ
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フルサイズミラーレス機の動向
フルサイズミラーレスの歴史が長いのはソニーですが、2018年〜2019年にかけて各社後に続くように発売し、キヤノン(EOS R、EOS RP)、ニコン(Z7、Z6)、ソニー(α9、α7RIII、α7III)、パナソニック(LUMIX S1R、LUMIX S1)のフルサイズミラーレス機が出揃いました。
キャノン、ニコンが新マウント採用
キヤノンやニコンの一眼レフ機を長く愛用していた人もフルサイズミラーレス機の動向が気になる理由。それはフルサイズミラーレス機が既存一眼レフと違うマウントを採用したからではないでしょうか。
キヤノンで言えばEFマウントが長く続いていて、例えボディは数年で買い換えても、レンズはずっと使える、いわば資産と言えるものと考えていました。しかし、キヤノンのフルサイズミラーレス機はRFマウントと呼ばれる新規格を採用しました。
今までよりも高スペックなレンズを作り出せるということで、RF50mm F1.2やRF28-70mm F2といったレンズが発売されています。
そして、この先もまだまだ増えていく予定です。
- RF15-35mm F2.8 L IS USM 大口径広角ズームレンズ
- RF24-70mm F2.8 L IS USM 大口径標準ズームレンズ
- RF70-200mm F2.8 L IS USM 大口径望遠ズームレンズ
- RF85mm F1.2 L USM 大口径中望遠単焦点レンズ
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM 高倍率ズームレンズ
RFマウントを採用する交換レンズ"RFレンズ"6機種を開発 | キヤノングローバルより
既存マウントは縮小?
そうなると一眼レフ機用のEFマウントのレンズは今後縮小していくと考えるのが自然ですよね。もちろんEFレンズをアダプターを介して使用することはできるのですが、今からレンズを買うのにEFマウントを選ぶかどうか悩ましいところです。
もし新マウントのレンズを買うのであればそもそもキヤノン以外の選択肢も出てくる訳です。
このような状況で様子見をしている方が多いのではないでしょうか。
フルサイズ一眼レフカメラEOS 6Dの不満点
すでにフルサイズ機であるEOS 6Dを所有している状況で、今フルサイズミラーレス機を購入する必要があるのか。
今回新しい機種を購入を検討している理由は、ずばり動画性能。
私事ですが、今年子供が生まれる予定なのです。そこで可愛い赤ちゃんの動画を残したい!
そんな時にEOS6Dに不満点がいくつかありました。
基本的にEOS 6Dの満足度は高い
ちなみにEOS 6Dは軽い、安いフルサイズ一眼レフ機としてかなり優秀です。
- フルサイズ一眼レフで最軽量680g(ミラーレスとそれほど変わらない)
- 低輝度限界はEV-3(暗いところでもピントが迷わない)
- 高感度優秀ISO6400も実用レベル(現機種と遜色なし)
- WiFi便利
一般的に言われるEOS 6Dの欠点は
- 上位機種5Dなどに比べると操作性が劣る
- AFポイントが少ない(中央1点は優秀)
- 連写性能4.5コマ/秒
- 動画中AFが効かない
といったところでしょうか。
旅行や風景、家族写真を撮る上で、写真機としては必要十分な性能を持っていることが分かります。また、EOS 6DmarkIIになってバリアングルがつき、動画中のAFも効くようになったのでそちらは、より満足感が高いでしょう。
動画を目的にしたらフルサイズじゃなくていい、でも・・
動画のみで考えるとAPS-C機であるα6500やα6400や、マイクロフォーサーズ機であるGH5などが選択肢に上がります。ボディもレンズもコンパクトになりますし、価格的にもフルサイズに比べれば抑えることができます。
ただ、写真に関してはダイナミックレンジの広いフルサイズの良さを実感していて手放す気になれず…
写真と動画1台で運用することを考え、フルサイズに絞りました。
各社フルサイズミラーレス機
各社フルサイズミラーレス機は基本的には
『スタンダード機』と『高画素機』の2機種出しています。
高画素機は風景などを撮るにはいいと思うのですが、価格も高いですし、EOS 6Dの2020万画素で不満は無かったので選択肢から外しています。
キヤノン EOS R
- 約3030万画素
- 連写:8コマ/秒
- ISO:100~40000
- 撮影可能枚数:約370枚
- 重さ:660g
- 動画:4K/30p (x1.74クロップ)、HD/120p
- ボディ内手ブレ:なし
ニコン Z6
- 約2450万画素
- 連写:12コマ/秒
- ISO:100~51200
- 撮影可能枚数:約310枚
- 重さ:675g
- 動画:4K/30p (クロップ無し)、フルHD/120p
- ボディ内手ブレ:あり
ソニー α7III
- 約2420万画素
- 連写:10コマ/秒
- ISO:100~51200
- 撮影可能枚数:約610枚
- 重さ:650g
- 動画:4K/30p (x1.25クロップ)、フルHD/120p
- ボディ内手ブレ:あり
パナソニック LUMIX S1
- 約2420万画素
- 連写:9コマ/秒
- ISO:100~51200
- 撮影可能枚数:約360枚
- 重さ:1017g
- 動画:4K/60p (x1.5クロップ)、フルHD/180p
- ボディ内手ブレ:あり
各社見比べてみて・・
こうして並べてみるとα7IIIが、電池持ち含めてオールマイティーで、それでいて価格もこの中では抑えられています。LUMIX S1は重さが1kg超えと大きいですが、4K 60pまで撮れるので映像を本気で撮る方はそちらにいくでしょうか。
そして、ニコンのZ6が実は動画機としても優秀そう。店頭で実際に触った感じ、操作性も悪くなく、グリップもし易いので今持っているレンズを無視すればいい選択肢だと思いました。
このように並べてみると動画機としてEOS Rの残念感が・・・しかしキヤノンのEFレンズを持っている為、それを活用しようと思うとキヤノン純正アダプターを介してEOS RかシグマのMC-11というアダプターを介したα7IIIかの二択が現実的なラインになります。
キヤノンEOS R vs ソニーα7III
スペック比較
EOS Rは
- 4K撮影時にクロップ倍率が1.75倍
- 120pがフルHDで撮れない
- ボディ内手ぶれ補正がない
- 電池持ちはα7IIIの約半分
と動画撮影をする上でEOS Rを選ぶ理由がほぼ無い状況。
使用感比較
店頭で実際に操作してみると、グリップ感や操作感はEOS Rがいい。
α7IIIとEOS Rで重さはほぼ同じなのですが、、
- α7III:中身が詰まっていてズッシリ
- EOS R:握りやすくて重く感じない
と実感は全然違います。
逆にここを我慢できればα7IIIが良さそうです。
【おまけ】
ちなみに2019年になって発売されたEOS RPは持ち易い上に圧倒的に軽い485gなので、目的が違えばこちらを選ぶのも幸せになれそうです。
個人的にはこれとRF35mmの組み合わせが手軽に撮影するのに良すぎて、本来の目的を忘れて夢中になっていました。
手軽なフルサイズ機としてEOS RPは売れそうです。
α7IIIを購入!!
さて、操作性でEOS Rに惹かれつつも、4KとフルHD120pを使って動画を撮りたいという主目的を叶えるため、今回はソニーα7IIIにしました!
ソニーといえば瞳AFも強いので子供の写真撮影にも役立つでしょう。
背中を押したもう一つの理由に4月のα7IIIのソフトウェアアップデートがあります。
それにより
- リアルタイム瞳AFの進化
- カメラ内でタイムラプス撮影可能
となります。
【追記】↓アップデートされました!
まずは手持ちのEFレンズをMC-11と組み合わせて、α7IIIの操作に早く慣れたいですね。
ちなみにMC-11を介してのAFは写真は瞳AF含めOKですが、動画は使い物にならないので、Eマウントレンズを後々ゆっくり選びたいと思います。
【追記】↓α7III用のレンズ1本目はFE 55mm F1.8ZAにしました!
実際に使われている方で子供の動画撮影に向いたレンズのお勧めがあったらご紹介くださいませ。
まとめ
今回、子供が生まれるのを機にフルサイズ機で動画も撮りたいということでフルサイズミラーレス機を検討しました。
- キヤノンのEFレンズ資産を活用できる(MC-11を介して)
- 4K/30pやフルHD/120pを撮影できる
- ボディ内手ぶれ補正がある
- 電池持ちが良い
- 瞳AFが使える
という理由でα7IIIを購入しました!
まとめるとシンプルですが、結構悩みました。
全てが完璧な機種は無いので自分の使い方を考えて選択するのが大事ですね。