私が山に登る理由の一つは日常生活にはない絶景に出会うことで、そんな風景を写真に収めたいと自然に思うようになりました。
しかし、登山をする上でカメラは基本的には余計なものなので、バテることや遭難のリスクを考えればできるだけ荷物は減らすべきで、何本もレンズを持って行くわけにはいきませんよね。
風景写真の撮影時に、「どんな焦点距離(画角)をよく使うのか」、自分の好みが分かっているとレンズ選びがしやすくなります。
今回は、谷川岳の一ノ倉沢で焦点距離を変えて撮った写真をご紹介しますので、レンズ選びの参考にしてみてください。
- 超広角16mm(APS-C:10mm)
- 広角24mm(APS-C:15mm)
- 標準35mm(APS-C:22mm)
- 標準50mm(APS-C:31mm)
- 中望遠70mm(APS-C:44mm)
- 中望遠:105mm(APS-C:66mm)
- 望遠150mm(APS-C:94mm)
- まとめ
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超広角16mm(APS-C:10mm)
山で出会う広大な景色を手前から奥まで収めたい、と思った時に重宝する画角です。
こちらの写真は「朝日に照らされた奥の山」と「黄金色の水面」を繋げたくて構図をとってみました。
空を大きく入れたり、手前の高山植物にフォーカスして奥の風景とともに撮影したり、撮り方によって広角の効果を大きく感じることができます。
風景写真として魅力的な画角ですが、適当に撮るとただただ全体が写ってるだけという写真になりがちなので、16mmを使う時はちゃんと考えて撮ろうと意識するようにしています。うまく使うとダイナミックな写真が撮れるため重宝します。
広角24mm(APS-C:15mm)
一般的な標準ズームレンズの広角側ですね。
今回の場所では横位置では手前の川は入りませんが、目の前にある大きな山をしっかり入れて撮ることができます。
24mmでも十分広角の効果は出せるのでまずは24mmスタートのレンズがあるといいですね。
手前に人を入れる場合も16mmだと中心部以外かなり歪みますが、24mmだとそこまで気をつけなくても大丈夫です。
標準35mm(APS-C:22mm)
24mmよりもグッと主題が明確になってくる感じでしょうか。
引くなら24mmまで引くし、どこかを切り取るなら50mm以上ということが多いので個人的には風景写真であまり使っていないという印象の焦点距離です。
50mmよりも35mmが使いやすいという方もいるので好みでしょうか。
標準50mm(APS-C:31mm)
いわゆる標準の焦点距離50mmですね。
レンズ1本と言われたら私は迷わずこの焦点距離を選びます。風景には画角が狭く感じるという方も多いですが、目の前の景色で自分が惹かれるところを切り取るという感覚で撮るとうまく行くことが多いです。
荷物の軽量化のため50mm単焦点1本で登ることもあります。
中望遠70mm(APS-C:44mm)
標準ズーム(24-70mm)と望遠ズーム(70-200m)の境目に位置する焦点距離です。
今回の場合右側のピークを狙うとちょうどいい画角です。
望遠になってくるとどうしても奥行き感が出にくいので、今回は手前の尾根と左側の影を意識してみました。
中望遠:105mm(APS-C:66mm)
使用したレンズ(24-105mm)のテレ端(最も望遠側)です。
多くのクライマーを惹きつける谷川岳の岩壁、凄い迫力です!
右側の絶壁が「衝立岩」と呼ばれる岩壁ですね。
山全体を広角で捉えるのもいいですが、こういう場面では望遠側でグッと寄るのも迫力があっていいですよね。
望遠150mm(APS-C:94mm)
今回の場所では150mmが撮ったものが一番焦点距離の長いものでした。
16mmと比較してみてください。かなり寄れますよね。
北アルプスなどで周囲の山々を撮りたいときに望遠ズームレンズは重宝します。遠方の富士山を撮る時は300mmくらい欲しいことがありますね。
まとめ
超広角のパースの効いた風景写真は決まるとかっこいいですし、望遠でバシッと切り取った写真も魅力がありますよね。
使っている頻度でいうと24mm、50mm、100mmが多いので、1本持って行くなら私は24〜105mmの標準ズームレンズになります。
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皆さんは好きな焦点距離はありますか?