子供とハイキングや登山をしたいと思ったことはありませんか?
エルゴの抱っこ紐を使っていてそれなりに長い時間抱っこやおんぶをしても大丈夫な使い心地だと思っていますが、ハイキングや登山となればまた別。
子供が生後10ヶ月をむかえ親子登山デビューをすべく登山用のベビーキャリア(背負子)を探すことにしました。
一般的なベビーキャリアは生後9ヶ月〜3歳くらいまで使えるものが多いのですが、人気のあるモンベル、ドイター、オスプレーのベビーキャリアを比較検討しました。
その結果、オスプレーの「ポコプラス」を購入したので選んだ理由とポコプラスの外観や機能、使用感についてレビューします。
- 購入を検討したおすすめベビーキャリア比較
- オスプレー(Osprey) ポコプラス(Poco Plus)の外観
- オスプレー(Osprey) ポコプラス(Poco Plus)の機能
- 実際に背負って山を歩いた感想
- まとめ
購入を検討したおすすめベビーキャリア比較
モンベル ベビーキャリア
【重量】2.24kg、【サイズ】高さ67×幅31×奥行き32cm、【容量】26L(収納部)
ドイター キッドコンフォート
【重量】3.23kg、【サイズ】高さ72×幅43×奥行き34cm、【容量】14L
オスプレー ポコプラス
【重量】3.58kg、【サイズ】高さ73×横40×奥行き48cm、【容量】26L
*オスプレーの「ポコ」は収納が20L
オスプレーポコプラスを選んだ理由
ベビーキャリアの中で「モンベル」、「ドイター」、「オスプレー」の3つはいずれも人気があるメーカー。
友人の評判、ネットでの評判も良くこの中から選べば間違いはないでしょう。
とは言え、それぞれ特徴がありますのでざっくりとまとめました。
軽さ:モンベル>ドイター=オスプレー
作りの良さ・背負い心地:オスプレイ>=ドイター>モンベル
収納容量:モンベル=オスプレー>ドイター
サンシェード内蔵:オスプレーのみ(モンベル、ドイターは別売)
価格(安さ):モンベル>オスプレー=ドイター
ベビーキャリアを使用している友人に相談したところ、「収納力大事!」とのお言葉。
ドイターの収納力14Lだとオムツや上着などかさばる荷物を入れるのに心もと無いようです。
その御宅ではモンベルのベビーキャリアを使っていて、満足度が高いと話してくれました。価格的にもこの中ではもっとも抑えられてコスパに優れており間違いないと言えるでしょう。
私も実際にモンベルのベビーキャリアを背負ってみて、必要十分に感じました。
一方で、サンシェードについてはオスプレーのみが内蔵されています。しかも取り出し格納が非常にしやすく使いやすそうです。
小さな娘を紫外線から守るにはサンシェードは大事。
また、オスプレーのキャリアはベルト部や子供のホールド部の作りが明らかによく、さらに「かっこいい…」。
テント泊装備で同じ重量でもザックの背負い心地で快適度が全く違うことを経験しています。
将来的にある程度長い山行も見据えてサンシェード内蔵で作りのしっかりしたオスプレー「ポコプラス」を買うことにしました。
(価格面はリセールバリュー考えて…という言い訳のもと良しとしました笑)
オスプレー(Osprey) ポコプラス(Poco Plus)の外観
オスプレー(OSPREY)は小型から大型まで多種多様な登山用ザックを作っているメーカーで初心者から上級者まで人気があります。
べビーキャリアはデザイン性は求めるものではないものと思っていたのですが、オスプレーポコプラスのブラックは一目見て「これはカッコイイ!」と一目惚れ。
子供を乗せる以外は一般的な大型登山ザックと同じ作りになっていて、腰ベルトや胸ベルトがしっかりしています。
背中はメッシュ生地と荷室の間に空間があって子供と完全密着しない構造。そのため熱がこもらないのは助かります。
普通のザックとベビーキャリアの一番の違いは軽量頑丈なアルミフレームが付いており、子供を乗せた状態でも自立すること。子供が多少動いても倒れる気配はありません。
車に乗せるとサイズ感はこのような感じ。レガシィツーリングワゴンの荷室に縦置きできます。
次は機能について見ていきます。
オスプレー(Osprey) ポコプラス(Poco Plus)の機能
子供が安全快適に過ごせるハーネス付き座面
子供の身長に合わせて、座面の底面の高さは調節可能です。
説明書を読むと子供の顎の位置がザックのヘリと同じ高さになるところがベストなようなので実際に乗せて調節しました。
子供の腕を通すハーネスも胸から肩にかけてしっかりホールドしてくれ、首部分の干渉も気になりません。素材も柔らかく作られています。
また、子供を乗せ降ろしする際にハーネスを一時的にバックルで止められるのがとても便利。
こういうちょっとしたところの使い勝手に気が配られているのは嬉しいです。
子供の腕を通したら、首の後ろにあるバックルを止めます。
ハーネスの長さ調整もできます。
バックル類はカバーで覆われるので子供の頭部に硬い素材が当たる心配もありません。
子供を乗せてハーネスをつけた状態。景色が良くてご機嫌な娘🎶
子供は手は外に出して自由にできます。また着脱可能な「あぶみ」がついており、子供自身がここに足をかけて踏ん張ることもできます。
長時間お尻だけに体重がかかると太ももが痛くなってしまうこともあると思うのですが、こういったところも子供のことを第一に考えて作られていると感じます。
簡単に使える内蔵サンシェード
次にオスプレーを選んだ理由の一つでもある内蔵サンシェード。
外側ポケット一番上のジッパーを開くとサンシェードを引き出せます。
一番上まで引き上げます。
一番上まで引き上げたら、サイド部を引っ掛けるだけ。
赤い輪っかに引っ掛けます。
世の中には袋から出すとポンっと自動で広がるテント(ポップアップテントと言うらしい・・)がありますが、アレに似ています。
しっかりと張りのある状態であっという間にサンシェードが完成です。
OSPREYのロゴがカッコいい…
外しやすいように指を引っ掛ける部分がついているのもポイントが高い。
仕舞う時は逆の手順で格納できます。
背面長やベルト類を細かく調節でき夫婦で使える
重たい荷物を持つ上で身体にあったザックは重要です。
その際に重視すべきが「背面長」。背面長が合っていないザックは腰ベルトを正しい位置で装着できず、荷物の重さを肩だけで受けることになり疲れやすくなってしまいます。
そのため、夫婦で使う場合に「背面長を変更できるのか」、さらに「山で調整し直せる作りか」が重要ですが、オスプレーポコプラスはワンタッチで背面長を動かせるので実用的です。
また腰ベルト、胸ベルトをはじめ登山リュックで付いている調整は一通りできるようになっています。
肩の部分も調節が効きます。
収納力があり、細かいポケット類が豊富
子供が座る部分の下部に大きな収納スペースがあり、オムツや軽食、上着類などを入れられます。
重さはなくても嵩張るものって結構あるので助かります。「収納力大事!」と友人が言っていましたが、友人が使っているモンベルベビーキャリアと同じ26Lの収納力。
実際に使ってみてもこの収納力はとても便利です。
ザック上部外側には収納スペースが3つあります。
一番外側はウインドブレーカーなどをすぐに挟めるポケット。
その上部は深さのあるジッパー付きポケット。帽子を入れるのにちょうど良さそうです。
さらにその上部にスマホや財布、鍵などを入れやすいサイズのジッパー付きポケット。
写真ではiPhone11を縦方向に入れています。
腰ベルトには左右ともジッパー付きポケットが。大型のザックでは付いているものもありますが、ここのポケットが意外と便利。
行動中に食べられる飴や、スマホやコンデジを入れておけます。
さらにサイドにメッシュのポケットがあります。ここは何に使おうか…
サイドの下部にはボトルを入れられるポケット。
メインの収納コンパートメントだけでなく、使える場所が多くあって好印象。
頑丈なアルミフレームと両手持ちできる取っ手
ベビーキャリアの特徴と言える子供が乗っても自立するフレーム。
かなり頑丈で安心して子供を乗せられます。
またザック上部には子供を挟むように取っ手が2箇所付いていて、子供が乗った状態でも取り扱いしやすい工夫がされています。
子供の口元のパッドは洗濯可能
我が家は現在生後10ヶ月ですが、ヨダレは垂れるし何でも口に入れたがります。
子供の口元にあるパッドは取り外しができ、洗濯可能なのは衛生的で助かります。
実際に背負って山を歩いた感想
実際に子供を乗せて1時間半ほど山を歩いてみた感想です。
まず、一番気になっていた子供の様子ですが乗り心地がいいのか終始ご機嫌でした。
初めての場所だと緊張していることが多い娘ですが、リラックスして声も出すし、最後はそのまま寝てしまったので相当居心地がいいと言えそうです。
一方、親としても背面長や各種ベルト類を細かく調整できるため背負い心地抜群でした。出かける前にベルト類の調整をしっかりやってから使うことが大事ですね。
テント泊ではグレゴリーのバルトロを使用していて背負い心地が気に入っているのですが、オスプレーもいいなぁと素直に思いました。
またポコプラスは背中のメッシュ生地と荷室の間に空間が作られており、背中に汗をかきにくくなっています。
抱っこ紐などでも子供と密着しているとお互いとても暑く汗をかいてしまう経験をすると思いますが、親と子供が密着すると熱がこもるので真夏でなくてもこの構造は助かります。
ネット上の評判で、ポコプラスは子供の重心が遠くて後ろに引っ張られる感覚がある、、と見かけたのですがこれはこの構造のデメリットかもしれません。
テント装備など重たいザックを背負うときもパッキングの仕方で歩きやすさは全然変わるので言ってることは理解できますが、私自身はそこまで気になりませんでした。
子供が動くことによる重心変化に煽られると危ないので、重心位置を意識して歩幅を小さく歩くことはどのベビーキャリアでも大切だと感じました。
オスプレー「ポコプラス」の性能についてファーストインプレッションは大満足です。
まとめ
高機能なオスプレーのベビーキャリア「ポコプラス」。
デザイン性だけでなく背負い心地、細かな使い勝手までよく配慮されています。
山では平地より紫外線量も多いため、サンシェードは購入しようと思っていましたが、ポコプラスはサンシェードが内蔵されていて出し入れもしやすいのも、ポコプラスを選ぶ後押しとなりました。
これから使い込んでいきたいと思います。