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【レビュー】EaseUS(イーザス)データ復旧ソフト | EaseUS Data Recovery Wizard

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バックアップを取っていないデータを間違って消去してしまったり、突如OSエラーでデータが飛んで困ったことはないでしょうか。

そんな時に最後の望みとして頼るのがデータ復旧(ファイル復旧)ソフトです。

もしかすると諦めていたデータを復元できるかもしれません。

今回はEaseUS(イーザス)ソフトウェア様よりデータ復旧ソフト『EaseUS Data Recovery Wizard for Mac』をご提供いただきましたので、忖度なくレビューしたいと思います。

データが飛んで絶望している方は「無償版」もあるので試してみる価値のあるソフトウェアですよ。

 

 

データ復旧ソフト『 EaseUS Data Recovery Wizard 』 

今回使うのは「EaseUS Data Revory Wizard for Mac」有償版(Pro)になります。

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出典:EaseUS®

EaseUS(イーザス)ソフトウェアってどんな会社?

データ復旧ソフト『EaseUS Data Recovery Wizard』を出しているEaseUS社。正直聞いたことがない方が多いと思うのですが、2004年創設の中国のソフトウェア会社で、国内だと(株)ベクターやアマゾンジャパン(株)、楽天(株)などとの取引があるとのことで業界で実績がある会社。

EaseUSは、2004年に創設され、データ管理領域に特化したソフトウェアのリーディング開発会社として、お客様にデータリカバリ、データバックアップ、パーティション管理、システム最適化など使いやくて効果的なソリューションをご提供しております。現在、世界160以上の国と地域にわたる、数千万の個人様及び法人様にご愛用頂いております。

EaseUS®の会社案内より引用

データ復旧率97.3% !?

データ復旧ソフトと言っても世の中に無償のものから有償のものまで数多く存在します。そんな中で、EaseUS Data Recovery Wizardは "業界随一のデータ復旧ソフト"で復旧率『97.3%』を謳っています。復旧率が97.3%って凄いですよね。 

第30回ベクタープロレジ大賞「特別賞」、第28回ベクタープロレジ大賞「復元部門賞」などを受賞しており、ユーザーからの評判も良さそうです。

各種デバイス・ファイル形式の復元が可能 

「パソコン」だけでなく、「外付けHDD」や「SDカード」、「USBメモリ」など様々なデバイスからデータを復元できます。また、ファイル形式も「写真」や「動画」、「音声」、「書類」で使われているものが一通りできそうです。

写真

JPG/JPEG、TIFF/TIF、PNG、BMP、GIF、PSD、CRW、CR2、NEF、ORF、RAF、SR2、MRW、DCR、DNG、WMF、RAW、SWF、SVG、RAF、DWGなど

動画

AVI、MOV、MP4、M4V、3GP、3G2、WMV、MKV、ASF、FLV、SWF、MPG、RM/RMVB、MPEGなど

音声

AIF/AIFF、M4A、MP3、WAV、WMA、APE、MID/MIDI、OGG、AAC、RealAudio、VQFなど

書類

DOC/DOCX、XLS/XLSX、PPT/PPTX、PDF、CWK、HTML/HTM、INDD、EPSなど

その他

Outlook、Outlook Expressなどのローカルメール(PST, DBX, EMLXなど)、圧縮ファイル(ZIP, RAR, SIT, ISOなど)、exeファイルなど

無償版と有償版の違いは?

 

Free (無償版)

Pro (有償版)

Tech (有償版)

価格

無料

¥8,900

¥35,580~

復元できるデータ量

最大2GB

制限なし

制限なし

削除・フォーマットしたアクセスできないデータ復元

削除・非表示・紛失したり、Rawになってしまったパーテーションからのファイル復元

年中無休のテクニカルサポート

アップグレード

永久無料

期間中無料

ライセンス

PC1台

無制限

商用利用

気になる無償版と有償版の一番の違いですが、復元できるデータ量の違いになります。無償版では2GBまでですが、有償版は無制限

SDカードの写真データなどはすぐに2GB以上になってしまうので、有償版Proを使うことになるでしょうが、WordやExcelなど文書ファイル中心でしたら2GBでも十分使えます。無償版でも復元データ量以外に機能面で制限がかかっていないのはいいですね。

*無償版で2GB使うにはSNSで製品情報の共有が必要です(初期は0.5GB)。

Technicianは複数台のPCを使えたり商用利用が可能だったり企業向けのようです。

 

『EaseUS Data Recovery Wizard』の使い方 

では実際に『EaseUS Data Recovery Wizard for Mac』 をインストールして使ってみましょう。

起動するととてもシンプルな画面で、マウスで選択とクリックをするだけで進められます。

ステップ1:データを復元したい領域の選択

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ソフトウェアを実行すると、メイン画面に外付けを含むドライブが全て表示されます。

データを復旧したい領域(今回はSDカード)を選択し、右上の「スキャン」をクリックします。

ステップ2:スキャン

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「スキャン」ボタンを押すと、残り時間が表示されるので完了するまで待ちます。

今回16GBのSDカードのスキャン時間は、予測で約10分間、実測は5分50秒でした。

ステップ3:プレビューから復元

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スキャンの結果、空だったSDカードから復元データプレビューが出てきます。

なんと今回の場合は1000個以上のファイルが出てきました。

復元したいファイルを選択し、右上の「今すぐ復元」をクリックします。

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復元データの保存先を指定して、「保存」ボタンをクリックします。

すると・・・

完了:無事にファイル復元

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数ヶ月前の写真が見事復元されました!問題なくファイルが開けます。

懐かしい写真が出てきます。

 

『EaseUS Data Recovery Wizard』を実際に使った結果

パソコンとソフトウェア

macOS Mojave 10.14.3

EaseUS Data Recovery Wizard for Mac 11.10

検証1:キヤノン一眼レフEOS 6Dに使用のSDカード

キヤノンの一眼レフカメラEOS 6Dで数年間使用しているSDカード(SanDisk Extreme SDHCカード UHS-1 Class10 16GB)からどこまでデータを復旧できるのか試しました。

撮影の度にカメラ本体メニューの「カード初期化」でデータを消去しています。

スキャン後・・・

「1034個のファイル」、「合計21.84GB」のデータが検出されました!

ソフトウェア上で数クリックするだけで、数ヶ月前からの写真約1000枚、これだけのデータが復元できることには正直驚きました。

検証2:ソニーミラーレスα7IIIに使用のSDカード

ソニーのミラーレスカメラα7IIIで数ヶ月使用しているSDカード(SanDisk Extreme PLUS SDHCカード UHS-1 Class10 16GB)からどこまでデータを復旧できるのか試しました。

キヤノン同様、撮影の度にカメラ本体メニューの「フォーマット」でデータを消去しています。

スキャン後・・・

いくつかファイルが出てくるものの、残念ながら写真の復元はできませんでした。ネット上で検索してみると同様の報告はあり、ソニーα7III本体の「フォーマット」は一般的な論理フォーマットと違うようです。

ちなみにα7III本体で画像を普通に「削除」した場合には、写真データを復元することができました。ソニーのミラーレスカメラを使われている方は安易に「フォーマット」を使わない方が良いかもしれません。

*なお、キヤノンEOS 6Dはカメラ本体で「カード初期化」(いわゆる論理フォーマット)だけでなく、「物理フォーマット」ができるようになっています。検証1のSDカードを再度EOS 6Dで「物理フォーマット」したところ、流石に復元はできなくなりました。これは当然の結果で、むしろ復元できず安心しました。普段の場面では基本論理フォーマットだと思うので心配しなくて大丈夫だと思います。

 

『EaseUS Data Recovery Wizard』を使った感想

かつてOSエラーでパソコン内のほとんどのデータを失ったことのある私としては、データ復旧ソフトの存在はとても気になるものです。当時は知識もなく、データ復旧は無理だと諦めてデータ全てを失いました。

今回、『EaseUS Data Recovery Wizard』を初めて操作しましたが、データ消去されたSDカードから「簡単に」そして思った以上に多くの写真(JPEG, RAWファイルともに)が復元できました。一眼レフカメラで使っていたSDカードから一番古いものは9ヶ月前の写真を復元でき、驚くとともにかなり感動しました。普段カメラ上で写真をセレクトしている時の誤消去がこのソフトで復元できるのは嬉しいところ。一方で、「フォーマット」の形式によっては復元が難しいこともありそうです。

なお、データ復旧ソフトの特性上、上書きが繰り返されると復元できなくなるので、その点は注意した方がいいかもしれません。 データの誤消去に気づいたら早めの対応を。

メリット

  • 簡単かつ直感的な操作が可能
  • 多種多様なデバイス・ファイル形式の復旧が可能
  • データ量以外の制限がない無償版提供
  • 24時間対応技術サポート & 30日返金対応
  • Windows & Mac対応

デメリット

  • スキャン時間(大容量HDDなどはそれなりに時間がかかると思われる)
  • 有償版の価格(¥8,900を高いと感じるかどうかはデータの重要度次第ですね)

まとめ 

今回、EaseUS(イーザス)のデータ復旧ソフト『Easeuas Data Recovery Wizard』を使ってみて、重要なデータが消えてしまった場合は諦めずに試す価値があると身を持って実感しました。データが飛んだ上に、お金をかけてデータが復旧できないと悲しいので、まずは「無償版」で試せるのが良い点ですね。Mac、Windows、iOS、Android向けそれぞれ揃っています。

EaseUS Data Revory Wizard公式ページはこちら