五竜岳は目の前に鹿島槍ヶ岳、剱岳が望め、北アルプスの景色を堪能できる日本百名山です。
唐松岳からの牛首ルートや、鹿島槍ヶ岳からの八峰キレットルートもありますが、どちらも滑落注意なポイントがあるため、最も危険度が低く直接五竜岳にアプローチできる遠見尾根ルートをご紹介します。
- 今回の登山ルート
- 白馬五竜スキー場のゴンドラでアルプス平へ
- 地蔵ノ頭からまずは小遠見山を目指す
- 小遠見山山頂からの絶景
- 小遠見山から大遠見山を経て五竜山荘へ
- 五竜山荘でテント設営、五竜岳を目指す
- 五竜岳頂上(2,814m)
- 翌朝、御来光
- 遠見尾根を下山
- まとめ
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今回の登山ルート
白馬五竜スキー場のアルプス平駅から遠見尾根ルートを登ります。
日帰りをする方もいますがテレキャビンの運行時間が律速となります。何かトラブルがあると最終に間に合わなくなるため、精神的余裕を持つためにも1泊するのがおすすめです。
せっかくなら山の上で日の出、日の入り見たいですしね。
標準コースタイム
登り(リフト降り場〜五竜岳頂上):6時間10分
下り(五竜岳頂上〜アルプス平):4時間30分
今回の登山記録
登山日:2015年7月11-12日
1日目:7:50リフト降り場〜9:10小遠見山〜10:20大遠見山〜13:00五竜山荘15:00〜16:00五竜岳頂上〜17:30五竜山荘
2日目:7:00五竜山荘〜9:00大遠見山〜11:00アルプス平
白馬五竜スキー場のゴンドラでアルプス平へ
白馬五竜スキー場の8人乗りゴンドラ「テレキャビン」に乗ってアルプス平まで上がります。
その先はさらにリフトがありますが、使っても使わなくても大丈夫です。
歩いても20分ほどですが、今回は登りは体力温存のため乗りました。
この時点で、既に右手には絶景が!
手前の尾根が八方尾根で、奥が白馬三山。
冬のスノーボードで見慣れてはいますが、山をやっている人にとって白馬のスキー場はどこもヨダレものの景色です。
一部見えている五竜岳。あそこまで頑張って歩きます。
地蔵ノ頭からまずは小遠見山を目指す
リフト降り場から歩いてすぐに地蔵ノ頭と呼ばれる1676m地点。
北アルプスの山々を見ながら歩けて幸せです。
今回のルートは明快で尾根沿いをひたすら登っていきます。
久しぶりのテント泊装備で荷物は重いが気分は軽い。
右の「五竜岳」と左の「鹿島槍ヶ岳」の堂々たる姿。
いやーーーカッコ良すぎます!!
小遠見山山頂からの絶景
1時間半ほどで小遠見山の山頂です。
日帰りならここをゴールにしてハイキングするのも楽しいですね。
鹿島槍ヶ岳の左手は爺ヶ岳でしょうか。
更に奥に槍ヶ岳も見えます!
毎度天気予報をがっつりチェックしてきているので、ピーカンです。
小遠見山から大遠見山を経て五竜山荘へ
この日は天気が良すぎて山の上ですがめちゃくちゃ暑い、、
真夏のこのルートは熱中症に注意です。
風が無く暑さがジリジリと体力を奪いますが、ここで雪渓が!!
日陰も無くあまりの暑さに熱中症一歩手前、、
雪を少し掘って、綺麗な雪をタオルにくるんで首の後ろを冷やします。
天気が良いのは最高ですが、ここまで暑いとは想定外。。
雪渓に助けられました。
五竜岳に真っ直ぐ向かっていく尾根の左手には鹿島槍ヶ岳がずっと見えています。
雪と緑のコントラスト。
後半は細い尾根やちょっとした鎖場がありますが、それほど危険な場所はありません。
角度が変わって、鹿島槍ヶ岳の2つのピークとも見えてきました。
ちょっとした岩場があります。
右手に見えてくるのが、唐松岳。
八方尾根スキー場のゴンドラを使えば日帰りできる北アルプスデビューにオススメの山ですね。
五竜岳をバックにコバイケイソウ。
だいぶ標高が上がってきました。
赤い屋根の五竜山荘。
本日泊まるテント場があります。
尾根を登りつめると、正面に毛勝山。
右手は唐松岳への縦走路。
左手に五竜山荘と五竜岳。
歩き始めから5時間ほどで五竜山荘に到着しました。
五竜山荘でテント設営、五竜岳を目指す
五竜山荘で受付をしたら、テントを張って一休憩。
荷物を軽くしてここから約1時間の頂上を目指します。
頂上手前は岩場がありちょっと怖いと感じる方もいるかもしれませんが、ちゃんと足元を確認しながら進めば大丈夫です。
岩場を抜けると、登ってくる最中見えていた鹿島槍ヶ岳がドドンと目の前に。
双耳峰といえば鹿島槍ヶ岳ではないでしょうか。
五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間が八峰キレットです。
そうこうしているうちに五竜岳の頂上が目の前に。
五竜岳頂上(2,814m)
頂上到着〜。
頂上に立てばこんな最高の景色。
正面は剱岳(右のピーク)と立山連峰。
左手は八峰キレットから鹿島槍ヶ岳。
鹿島槍ヶ岳の奥に穂高、槍ヶ岳。
右手は唐松岳から白馬岳。唐松岳頂上山荘も見えていますね。
白馬市街。下からよく登ってきました。
五竜山荘のテント場。
それほど広いわけではないので、混雑時は張れないこともあるとか・・
ガスに包まれる鹿島槍ヶ岳もかっこいい。
景色を堪能したので下りていきましょう。
テントに戻って食事。
お隣のテントは少年とお父さんのペアで仲良く登山。良いですね。
昼間は熱中症になりそうな程暑かったですが、日が落ちてくると寒い。
夕方の時間を贅沢に使えるのが泊まりの良いところ。
あまり認識していませんでしたが、綺麗な山容な毛勝三山。
こうやって登りたい山が増えていきます。
星空撮影は雲が出てしまったので諦めておやすみなさい。
翌朝、御来光
翌日はテントの近くで御来光を見ることに。
ピンク色に染まる雲が美しい。
雪渓にも柔らかい光が入ってきます。
風が強くてじっとしていると寒いので持っている上着を全部着込みました。
最高だ〜。
今日も天気が良さそうです。
おはようございます。
唐松岳。
毛勝山。
さあ、朝食を済ませて準備しましょう!
遠見尾根を下山
五竜山荘に描かれている4つの菱形で構成された家紋のようなもの。
春に白馬の麓から五竜岳を見るとこの形の雪形があって、武田信玄の家紋から「武田菱(たけだひし)」と言われています。
帰りは時間がたっぷりあるので、ゆっくり前日に登ってきた道を戻ります。
唐松岳へ縦走して八方尾根へ降りるというルートも今度やりましょう。
名残惜しいですね。また来ます。
重いテント装備も帰りは楽です。
鹿島槍ヶ岳は見る角度で印象が変わりますね。
現在はゴンドラの下り最終は16:30となっていますが、余裕を持った計画にしましょう。
小遠見山からさらに尾根下り。
2日間よく晴れました。
地蔵ノ頭手前でパラグライダーが。
どこから飛ぶんでしょう。
最後は、アルプス平の自然遊歩道を歩いてニッコウキスゲやワタスゲ、コマクサなんかを見て帰りました。
五竜山荘からアルプス平まで下りは4時間でした。
まとめ
五竜岳へ登る最も一般的な遠見尾根ルートをご紹介しました。
登山中は鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳が望めて、頂上からは立山連峰、剱岳を眺められる景色のいいコースです。
五竜岳から唐松岳へ縦走して八方尾根のゴンドラで下山するコースもあったりとルートのバリエーションが豊富なのでまた行きたくなりますね。
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