スノーボードをしばらくやっていると自分の滑走レベルを知りたくなりませんか?
あるいは滑っていて技術的に頭打ちになって、何か目標みたいなのがないかなぁと考えているあなた。
そんな時にバッジテスト(検定)を受けてみるのがいいかもしれません。
バッジテストの受け方から内容、難易度まで、級ごとに一気にご紹介しちゃいます!
- スノーボードのバッジテストって何?
- 「いつ」「どこで」受けられるの?
- 検定内容は?
- バッジテスト5級〜3級の受験
- バッジテスト2級、1級の受験
- 合格後の手続き
- バッジテストの先はインストラクター検定なども!
- こちらの記事もどうぞ
スノーボードのバッジテストって何?
バッジテストは検定のことです。
スキーと同じように2級や1級といったレベル分けがされています。
そのバッジテストですが、実施している有名な団体が2つあります。
・日本スノーボード協会(JSBA)【日本スノーボード協会】
・全日本スキー連盟(SAJ)【公益財団法人全日本スキー連盟】
2つの団体で採点の着眼点に違いはありますが、基本的に検定の流れは似ているので、今回はJSBAのバッジテストについてご紹介しますね。
「いつ」「どこで」受けられるの?
JSBA公認・認定スノーボードスクールでバッジテストは開催されています。
(SAJのバッジテストを受ける場合はSAJ公認校へ行きましょう)
あらかじめ開催日が決まっていますので、スキー場のホームページなどからスクールに問い合わせてみましょう。
検定内容は?
JSBAのバッジテストは5級(初級)から1級(上級)までレベル分けがされており、基準に基づいた滑りが出来ているかを公認検定員が判定していきます。
バッジテスト全体像
1級は2級を持っていないと受験できないので、2級から5級のいずれかから挑戦することになります。
バッジテスト5級〜3級の受験
5級〜3級はバッジテスト開催日でなくても、講習内検定(レッスンチェック式)といってレッスン中に受験することが可能です。
まずは自分のレベルについてインストラクターと相談しながらどの級を受けるか決めてもいいでしょう。
講習内検定であれば、その日に判定してくれます♪
(検定員保持インストラクターでないと、合否判定できないのでレッスン受講前に受験可能か確認しましょう)
*19-20シーズンから1〜2級もレッスンチェック式受験が可能となります。
<5級>
スノーボードを始めたばかりの初心者のためのレベルで、種目は2つです。
- 『ノーズドロップから停止』
- 『連続ターン』
ノーズドロップってなに?と思うでしょうが、転ばずに緩斜面でゆっくりとターンができて停止できる人であれば合格できます!
ターン習得はこちらの記事を参考にしてみてください。
<4級>
安定したボード操作ができる初級者のためのレベルで、種目は2つです。
- 『ミドルターン』
- 『ロングターン』
ミドルターンとロングターンとありますが、違ったターンサイズ、リズムで滑れるか見ているということですね。
安定して大きくターンをするのと、少し小さめにターンができればOKです。
緩斜面でスピードコントロールをしながらゆっくりと滑りましょう。
<3級>
ターンコントロールができる中級者のためのレベルで、種目は2つです。
- 『ショートターン』
- 『カービングターンロング』
3級からは何も知らないと合格するのは少し難しくなります。
ショートターンは小さいターンのことで、リズムよくスピードコントロールをしながら滑る必要があります。
3級のカービングターンロングはエッジを立てて板のズレを抑えた滑りで、上級者への道に繋がるものです。
カービングターンについては下記記事も参考にしてみてください。
バッジテスト2級、1級の受験
2級以上は各スノーボードスクールのバッジテスト開催日に受験することになります。
*19-20シーズンから1〜2級もレッスンチェック式受験が可能となります。
注意点としては2点です。
・JSBA(日本スノーボード協会)の事前会員登録が必要。
・各級で最低1回『事前講習』を受ける必要がある。
JSBAの会員になる
忘れてしまいがちなのですが、バッジテスト2級以上を受験するには事前にJSBAの会員になっておく必要があります。
会員登録はホームページから可能です。
支払いはクレジットカード、コンビニ決済などでできるようになっています。
入会金:1,000円
年会費:6,000円
【日本スノーボード協会】 JSBA Official Site
会員証を持ってバッジテストを受けに行きましょう!
会員証の到着が間に合わない場合はレシート提示で対応してくれます。
受験当日のスケジュール
通常は、
午前:『事前講習』
午後:『検定』
というスケジュールになります。
朝バタバタしないよう早めに受付をして余裕を持って参加しましょう。
受験日当日の受付
持ち物
- スノーボード用具一式(リーシュコードも忘れずに)
- JSBA会員証
- 受験料2,700円(合格したら+公認料2,700円)
- (事前講習終了証明書)
当日はJSBAの会員証(または会費を支払ったレシート)を忘れずに持参しましょう。
2級以上は受験に際し、最低1回は『事前講習』を受ける必要があります。
もしも既に受けている場合は、事前講習終了証明書を持っていけば2回受ける必要はありません。
受付後にゼッケンを受け取り、事前講習の集合時間まで自由に過ごします。
事前講習を受ける
事前講習は通常午前10時~12時の2時間です。
- 検定の流れ
- 検定を行う場所
- 各種目の着眼点
- その他注意点
と言った説明をしてくれます。
普通のレッスンよりも検定種目に重点を置いた説明となります。
他の受験生の滑りも見ることになるので、自分より上手いとか感じることもあるかもしれません。
でもここまできたら尻込みせず自分の滑りに集中しましょう!
本番の流れ
午前中に事前講習を受け、昼食をとったらいよいよ本番です。
各種目1本勝負なので、緊張すると思いますが平常心でいつもの力を発揮させましょう!
- スタート地点から手を挙げて滑走開始
- 滑る
- 停止エリアでしっかり停止して手を挙げて滑走終了
停止エリアのちょっと下で検定員が滑りをチェックしています。
1種目滑ったら各自リフトで上に上がり、2種目目・・、3種目目といった流れになります。
なお、転倒して減点されたとしても、他の部分で加点のある滑りであれば合格点が出ます。
諦めずに最後まで滑りきりましょう!
<2級の滑走種目>
種目は
- 『カービングターンショート』
- 『ベーシックカーブロング』
- 『フリーライディング』
2級から種目が増えて、難易度も一気に上がります。
ショートターンはカービング要素が求められるようになります。
ロングターンはベーシックカーブと言って上下動の運動要素を見るようになり、レッスンを受けないとほぼできないでしょう。
フリーライディングは2種類以上の滑り方、例えばロング、ミドル、ショート、グラトリなどを組み合わせて、自由に滑れば大丈夫です。
それぞれの着眼点を記述しておきます。
『カービングターンショート』
・確実な雪面グリップ
・安定したスピードのコントロール
・適切な荷重、抜重
・左右均等なターン弧『ベーシックカーブロング』
・安定した全体のフォーム
・スムーズで適切な上下運動
・適切なポジショニング
・左右均等なズレの少ないターン弧『フリーライディング』
・斜面状況に合ったボードコントロール
・流れの良い運動と滑走
・複数の滑走技術を組み合わせた演技構成
<1級の滑走種目>
種目は
- 『ベーシックカーブショート』
- 『ベーシックカーブロング』
- 『フリーライディング』
2級同様3種目ですが、カービングの質、運動要素、スピードなどをより厳しくチェックされます。
ベーシックカーブという上下動の運動要素は知らなければできないと思うので事前に教わっておく必要があります。
逆にここまで来ている人はフリーライディングは上手い人が多いので、伸び伸びと自分の滑りをしましょう!
以前はジャンプ(キッカー)もあったのですが、現在は無くなっています。
1級種目の着眼点を記述しておきます。
『ベーシックカーブショート』
・確実な雪面グリップ
・安定したスピードのコントロール
・タイミングの合った上下運動
・左右均等なターン弧『ベーシックカーブロング』
・安定した全体のフォーム
・スムーズで適切な上下運動
・適切なポジショニング
・左右均等なズレの少ないターン弧『フリーライディング』
・斜面状況に合ったボードコントロール
・流れの良い運動と滑走
・複数の滑走技術を組み合わせた演技構成
ドキドキの合格発表
さぁ、滑り切ったらあとは合格発表を待つのみです。
受験者の人数によりますが15時頃から発表になるところが多いです。
検定員から全体の講評がされ、合格者が発表されます!
どうでしょう。
合格できれば最高ですね♪
さらに上達できるよう次のステップへ進みましょう!
残念ながら不合格でも諦めずにまた滑り込んで挑戦してみましょう!
結果発表後に検定員から一人一人にアドバイスがあるのでそれを次に活かしましょう。
合格後の手続き
めでたく合格できたら、公認料を支払うと、無事認定証がもらえます!👏
受験料・公認料一覧
バッジテストの先はインストラクター検定なども!
JSBAのバッジテストでは1級を合格すると、2日間の認定講習会を受講することで『C級インストラクター』の資格を取ることができます。
これによりスノーボードスクールでインストラクターとして活動することもできます。
人に教えることは簡単ではありませんが、生徒さんが喜んでくれたり自分の技術レベル向上にも繋がったりいいこともたくさんあります。
インストラクター検定はさらにB級、A級と先がありますし、検定員資格などもあります。
もちろんグラトリやキッカー、ハーフパイプ、レース、パウダーとスノーボードの楽しみは多岐に渡るので新たな挑戦もいいですね。